楽屋的日常

8/26(日)。

村上の津軽三味線奏者、大谷菊一郎さんによる楽屋生音日曜版。楽屋初となる津軽三味線の生演奏。完全な生音だというのに大音量で迫力満点の演奏に、しばし聴きほれる。東北地方の民謡からオリジナル曲まで、バラエティに富んだ選曲も楽しかった。日本舞踊の花柳幸結耶(はなやなぎ・こうゆうや)さんにリクエストされて作ったという「化身」というオリジナル曲がおもしろい。三味線で奏でられるロック。9月30日(日)、大谷さんは新潟りゅーとぴあで開催される「和樂祭」に出演する。そこで花柳さんと共演して、「化身」を演奏して、その曲で花柳さんが踊るという。観てみたいが、ちょうど村上トライアスロンと日が重なり、行けないのが残念。またじっくり聴いてみたい。紹介してくれた麺匠ユウシくんに感謝。

8/27(月)。

とても静かな夜。小学校時代の同級生がふたりで飲みに来てくれて、3人で昔話に花が咲く。記憶がおぼろげだったことがはっきりしたり、まったく記憶になかったことが思い出されたりして、何だか脳がリフレッシュされた思い。80年代ころまであった大町のパチンコ屋、ラスベガス裏の小さなゲームセンター「ハウス」(通称)の話になり、そこで皆で楽しんでいたゲームが実は当時大人気の「ゼビウス」ではなくて類似品だったということを知り、ショックを受ける。


8/28(火)。

有志3人で、山居町に新しくできた店「魚菜ダイニング糸」で飲む。けっこう飲む3人であったので、飲み放題を選択。大きなジョッキに入ったバーボンの炭酸割りを何杯かいただき、ほどよく酔う。もんじゃ焼き、お好み焼き、ともに各自がテーブル席で焼くシステムで、作り方の手引きを見ながら作ってみたが、なかなかうまかった。

これまた山居町に少し前に開店した韓国料理「はんぢゃん」にハシゴ。韓国の餅トッポギとラーメンが一緒に炒められたような豪快な料理「チーズラーポッキ」がうまかった。ただ、ここはやはり1軒目から来るべき店だと思う。

ではこれにて解散となり、とぼとぼ歩いていると、道端でやはり飲み会あがりの同級生に出くわす。久しぶりに飲むかとなり、むらさきへ。酒を冷やでひとつ飲んで、わりとまじめな時間に帰宅。

8/30(木)。

大雨になり、村上市内全域に「避難準備」が出たが、市内はとくに深刻な状況でもなく、楽屋を通常通り開く。そんなような状況だったので当然のように静かな夜となるが、4人組のお客さんが来てくれる。その中のおひとりに「オダギリジョーが出てくるドラマ『リバースエッジ』に出てきそうなお店ですね」と言われたが、どういうことなのかよくわからなかった。そのドラマを少し観てみたくなる。


9/1(土)。

少しにぎやかになり、ありがたい夜。お酒に強い3人さんあり。720mlの米焼酎と900mlの黒糖焼酎が空になり、驚いた。単純に計算して、おひとりあたり3合の焼酎を飲んだことになる。それでいて、皆さんわりとしゃきっとして帰られた。すごい。


9/2(日)。

朝、町内の自主防災会の任務を遂行したあと、車で新潟競馬場へ向かう。セトくんに声をかけてもらい、生涯おそらく2度目の競馬場入り。1度目は10年以上前に行った福島競馬場で、今回の新潟競馬場は初めて。新潟の競馬場では夏場しか開催されておらず、この日が今季最終日という。前日に生まれて初めて競馬新聞(500円という値段にびっくり)を買って、対策を練ろうとするも、見方がまずわからない。当日会場で倍率などを見ながら決めることにする。

会場に着くと、ものすごい車の数。県外ナンバーも多し。ちろん最終日ということもあろうが、新潟競馬はこんなに人気なのかと驚く。やっとのことで車を停めて、指定席を確保しておいてくれたセトくんと入り口で落ち合い、数年ぶりの再会。相変わらずの風貌と笑い声にほっとする。とても快適な指定席にすわって、あれこれとつもる話をしながら、それぞれに競馬を楽しんだ。競馬自体は惨憺たる結果だったが、少しのワクワク感が味わえて楽しめた。たった2レースとはいえ、的中したのもうれしかった。年に1度くらいは、こういう遊びも楽しいかもしれない。セトくん、楽しい時間をありがとうございました

夜、せいの正晃さんによる楽屋生音日曜版。せいのさんの歌が目当てというわけではなかったお客さんもいらしたが、その方々にもしっかり歌声が届いていたようで、好反応を示していたのはうれしかった。相変わらずの「せいの正晃」という唯一無二の世界。初めて「いのしし」の歌詞を聞き取れたが、駆除と言う名のもとに殺される猪を悼むメッセージソングだった。せいのさんが優しい人だとこの歌からもよくわかる。
8/25(土)。
8/25,26と「古杣(ふるそま)音祭2018」が開催されるというのに、朝から雨。何時に行こうか迷ったあげく、結局夕方から出かけてきた。旧神林村南大平にあるダム湖キャンプ場で毎年開催されている音楽祭、Furusomaも今年で6回目。雨に見舞われるのは初めてとのことで、DJのYokoyamarleyくんの「今回は試されてる」という言葉が印象に残った。準備や片付けもせずに、ただ楽しませてもらって申し訳ない気持ちになる。雨とは言え、テントの中で飲食したり、バンドやDJのくり出す音楽で踊ったりと、来場した人たちは思い思いに楽しんでいた。
土曜日の夜に会場にいるのは初めてのことで、おもにライブステージを楽しんだ。イスに座って傘をさして、缶ビールと枝豆をやりながら目の前の演奏を聴く。これがなかなか快適だった。お目当てのひとつだった新潟のパンクバンド「Nitro Rats」を初めて聴くことができたが、噂にたがわずかっこよかった。ラモーンズ直系のシンプルなロックンロール。いつか古町woodyでも聴いてみたい。ライブステージの前で店を構えていた「ちっとばっか」のカレーうどんに癒される。
DJテッペくんたちのテントに寄せてもらい、家から持参したタモリピーマンとラタトゥイユをふるまいながら、しばし楽しく飲み語らう。もはやアンニャの十八番と言っていいタモリピーマンが好評を博した。ピーマンをごま油としょう油とみりんとだし汁で炒め煮にするシンプルな料理。タモリのアイディアに脱帽。毎年うまいものを携えて出店する「うまいもんや新町」のグリルチキンとクラムチャウダーがうまかった。本当はテント泊の予定だったが、とてもそのような状態でなかったので、夜中にいったん帰宅。
8/26(日)。
引き続き、雨。午前、再度会場へ向かう。多くの人が会場に泊まっていたが、やはり車中泊を余儀なくされた模様。それでも翌日も楽しむ人が多く、会場には良質の爆音が鳴り響いていた。12:00-13:00の1時間、DJの時間をいただいており、テントで防水を施されたブースの中でレコードを回す。こちら側のブースにはあまり人がいなかったものの、わたしも外に出て聴いたりしながら、貴重な聴衆のひとりアンニャと楽しんだ。underの機材とはまたちがうJBLのスピーカーで組まれたサウンドシステムが、実に気持ちいい音を放っていた。
American Player/The Doors
Like A Rolling Stone/Bob Dylan
Respect/Aretha Franklin
Killing Me Softly/Roberta Flack
The Getto/Donny Hathaway
So In Love/Curtis Mayfield
Superstition/Stevie Wonder
びんぼう/大瀧詠一
Everybody wants to rule the world/Patti Smith
Backmail/10cc
Fame/David Bowie
Hungry Freaks, Daddy/Frank Zappa
Hot Head/Captain Beefheart
Singapore/Tom Waits 
Black magic woman/Santana
Spinning toehold/クリエイション
満足できるかな/遠藤賢司
Hallo New York/Silverhead
8/20(月)。
高校野球、準決勝。秋田金足農業が東京の日大三高を下して決勝進出。秋田県勢の決勝進出は、第1回大会(1915年)の秋田中学以来、実に103年ぶりとのこと。最近ちょくちょく秋田に行くので、秋田に何やら親近感があり、金足農業を応援していたら、何と決勝まで勝ち進んだ。金足農業OBの関取、豪風いわく、「ちょっと言い方は悪いですけど、地方の公立高校が力のある選手を集めた私立高校を倒す。これ以上の快感はないですよ」。これ以上ない快感とまでは思わないが、少し同感。

8/21(火)。
高校野球、決勝。金足農業vs大阪桐蔭という、まさにドラマのような対戦となった。金足農業の優勝を期待したが、大阪桐蔭が13ー2で大勝。ここまでひとりで投げ抜いてきたエース、吉田くんが力尽きた。試合後、今大会一番のヒーローが号泣する姿は、見ていて何ともつらかった。吉田くんのこれからの活躍がとても楽しみ。

夕、古町ジャズフラッシュのマスター夫婦とミムさんが村上へご来訪。まず瀬波温泉で汗を流してから、夜、村上の酒場で大いに飲み語らう。新潟の老舗ジャズ喫茶、フラッシュは、もうすぐ40周年を迎える。マスター佐藤さんの話は、含蓄があってとてもおもしろい。魚武、むらさき、パスタイムというルートでハシゴする。終盤の記憶があまりないが、実に楽しい夜だった。

8/22(水)。
午前、フラッシュご一行と六斎市。朝からとても暑い。カトレアにてしばし涼をとる。昼にフラッシュを開店する女将さんが先に電車で帰り、マスターとミムさんと岩船荘別館で昼食。暑かろうが寒かろうが、ここのラーメンはうまい。

夜、Kenyaさんによる楽屋生音水曜版。玉置浩二の音楽に対する愛情がひしひしと伝わる弾き語り。弾き語りを始めてから、一貫して玉置浩二や安全地帯の曲を専門に弾き語るKenyaさんの、まったくぶれないその姿勢が何ともかっこよく、聴いていてとても気持ちがいい。
Kenyaさん弾き語りのあと、このところよく来てくれるお客さんが持って来てくれたシングル盤をかける。「四枝筆樂團」(直訳すると「4本のペンバンド」。Four Pensという英語名があるらしい)という台湾のインディーズバンドで、北京語で歌われるポップスがかわいらしい。このようなマニアックな世界が存在するから音楽はおもしろい。紹介してくれた方に感謝。

8/23(木)。
激烈に暑い日になる。村上、39.9度を記録。おとなりの胎内市では40度越え。この日の日本の最高気温の上位6位までを、新潟県が占める。
木曜日だというのに楽屋がにぎわい、ありがたい夜となる。なおちゃんに開店祝いのお菓子をいただき、感激。

8/24(金)。
久しぶりに内山スポーツをのぞくと、何と「卓球レポート」が今年の4月号を最後に休刊となっていてショックを受ける。57年9月に「バターフライ・レポート」という冊子でスタートしたという、卓球をやる人間には定番の専門誌だった卓球レポート。中学高校と卓球小僧だったわたしは正直言ってニッタクが発行する「ニッタクニュース」の方が好みだったが、卓球レポートもたまに買っていた。全国中学校大会やインターハイの結果は、ニッタクニュースより見やすかった記憶がある。最終号を買って、しばし読みふける。「時代を制した技よ、もう一度」という特集記事が素晴らしい。50年代から現在までの名選手のプレーが紹介されていて、わたしが中国語を始めるきっかけとなった、81年、83年の世界王者、郭躍華の豪快なドライブも載っていてうれしくなる。またひとつの時代が終わったという感じがして、さみしい。
プログレの師、Zappappaさんより英国のバンド10ccのレコードをいただく。その名も「The Original Soundtrack」。映画の中で奏でられるような音楽というコンセプトアルバムらしい。夕方、楽屋に入ってさっそく聴いてみると、これがいい。思わず4〜5回繰り返し聴いてしまう。Zappappaさん、いつもありがとうございます。

8/8(水)。

翁長雄志沖縄県知事が急逝。67歳は早すぎる。まだまだ活躍してほしかった。沖縄の良心がまたひとつ失われてしまった。


8/10(金)。

あぶらだこのCDが届く。このところ、あぶらだこ熱が再発。1st(木盤)、2nd(青盤)、3rd(亀盤)を紙ジャケCDで買いなおす。わたしにとっては、青盤が最高傑作。

連休前、お盆前とあってか、わりと静かな楽屋。一中時代の懐かしい先生が来てくれて感激する。ビル・エバンスの「You must believe in spring」をかける。


 8/11(土)。

お盆で帰省した同級生テツシが早い時間に寄ってくれる。彼とは高校時代よりレコードの貸し借り(正確には借り借り)をしていた仲で、今でも帰省のたびにおもしろい音源をみやげに持って来てくれる。今回のCDも突拍子もないものだった。「アコースティック不法集会」というオムニバス。80年代なかごろ、「ハードコア不法集会」というオムニバスが出され、あっという間に入手困難な貴重盤となったが、そのパロディ版のような格好の「アコースティック不法集会」。80年代活躍した日本のパンクスが自曲をアコースティックギターで弾き語る。1曲目は、遠藤ミチロウ「負け犬」。毎回楽屋ライブでも演奏される、ミチロウさんのど定番曲。その他、The Pogoの良太やラフィンノーズのナオキ、高校時代わたしのお気に入りだったケンヂも弾き語りで参加しており、みんなまだまだがんばっているのだなあと感慨にひたる。

8/13(月)。

母の墓参り。三日市の共同墓地は、19年前はぽつんぽつんとしか墓がなかったが、今ではだいぶにぎやかになっている。海がよく見えて、まったく暗い感じのしないこの墓地を選んでよかったと改めて思う。

月曜ではあってもお盆ということで、楽屋はかなりにぎわった。義理のお父さんと、ふたりの娘さんのそれぞれの旦那さんという、ほほえましい組み合わせのお三方。3人とも音楽好きという共通点があり、話が盛り上がる。たまたまかけていたトム・ウェイツに反応してくれて、トム・ウェイツがレコードを何枚か出したアサイラム・レーベルの話になり、ジュディ・シルというアーチストを教えてもらう。アサイラムから出されたレコードの1枚目が、このジュディ・シルだったらしい。写真を見てみると、陰のありそうな素敵な女性。夜中、さっそくレコードを見つけてイギリスから取り寄せる。


8/14(火)。

楽屋の開店記念日と結婚記念日を同じ日にしてしまったことを、いつも妻アンニャと悔いているが、まず結婚記念日を祝おうということで、火曜日の休みを利用して、坂町「天ぷら斉藤」へ出かける。紫雲の燗を飲みながら、美味しい天ぷらをいただいて、満腹&酩酊。ご主人とそのお母さんの人柄がとてもよく、気持ちのいい時間を過ごす。

8/15(水)。

18回目の楽屋開店記念日。17回目の結婚記念日。毎年8月15日は初心に返るいい機会だが、楽屋19年目の初日も、チャーリー・パーカーの「 Now's The Time」をまず聴いて、開店当初のことをひとり回想する。わたしが一番はじめに聴いたジャズのアルバムで、これを聴くと何となく背筋がのびる思い。夜、いろいろとお祝いをいただき、感謝感激。ボサノバをこよなく愛するさくちゃんより、何と「風の谷のナウシカ」全巻セット。さくちゃん、本当にありがとうございます。

8/16(木)。

8月16日,17日と、村上は七夕祭り。あいにくの雨となり、獅子舞を踊る若者たちが気の毒だったが、どこの町内も祭りを楽しんでいたようだった。夕方、駅前のはまなすタクシーに鍛冶町の獅子舞。楽屋の窓からしばし眺める。

ソウルの女王、アレサ・フランクリン死去の報。76歳。夜、楽屋で終始、アレサのレコードとCDを回す。


8/19(日)。

クマガイマコト、楽屋ライブ。少ないお客さんではあったが、コアなファンのいるクマガイさんのライブは毎回盛り上がる。前座に小国のミュージシャン、グラスマンの弾き語り。独特の風貌と歌詞で強烈なインパクトを与えるグラスマン。「みなさんの生産性をあげるお手伝いをさせていただいてよろしいでしょうか!」というウィットに富んだ宣誓とともに始まった弾き語り。誤解を招きそうなタイトル「フランダースの犬畜生」がすごい。もちろん犬批判などではなく、心ない飼い主を糾弾する痛快曲。続いて、クマガイさんのオリジナルソング。「グラスマンの弾き語りで熱くなったところを、わたしは容赦なく冷やして行きます」という、これまたウィットに富んだ切り返しあり。自作曲で盛り上げたあとの、カバー曲。クマガイさんもアレサ・フランクリンの死を悼み、彼女がカバーしたキャロル・キングの名曲「ナチュラル・ウーマン」を弾き語る。

8/1(水)。

昼、ケンちゃんラーメン秋田店で普通盛をいただいてから、秋田からいなほに乗り、新潟まで。始発から終点までいなほに乗るのは初めてのこと。こんな機会はそうそうない。万代シネ・ウィンドにて、「フジコ・ヘミングの時間」を観る。戦前のドイツに生まれたピアニスト、フジコ・ヘミングの生い立ちやライブの模様を追ったドキュメンタリー。彼女のピアノに興味を持ったことが今までになかったが、機会を作ってライブを聴いてみたいと思う。素敵な生き方をしている人だ。夜、古町のロックバーUFO。シルバーヘッドやヤング・マーブル・ジャイアンツなどを聴かせてもらう。帰りしな、マスター遠藤さんにジミ・ヘンドリクスのレコードをいただく。感激。


8/3(金)。

東京より、2.5元&カリムバ両氏がやってくる。このふたりが来るとうれしくなり、つい飲みすぎてしまう。この日も楽屋閉店後3時ころまで飲み語らう。おみやげにいただいた「井の頭煎餅」がうまい。井の形がいい。

8/4(土)。

夕、みんなで麺を食べようと製麺。「傾奇者」で極太平打ちぢれ麺を作り、タモリ流の冷やし中華をまねてみる。本家の作り方は、麺にたっぷりのきゅうりの千切りをのせて、さらにたっぷりの大根おろしをのせて、そばつゆをかけ、大根おろしの上に熱したごま油をジュッとかける、というものだが、勝手にあれこれ具をのせてにぎやかにする。大根おろしにごま油というのは、目からうろこ的な手法。

夜、おそらく村上でもっともルービックキューブをそろえることのできるトクマくんが初めて楽屋に来てくれる。キューブと計測タイマーを持参して、腕前を披露してくれた。記録、15秒。今年の初めに東京の大会で出した10秒には及ばないものの、見る見る間にキューブがそろって行く過程を目の当たりにして感動する。あのような華麗な手さばきを会得したいと思いながら、わたしも日々いじってはいるが、まだまだ道のりは遠そうだ。ちなみに、現在の世界記録は4秒22。異次元の世界だ。


8/5(日)。

夏の甲子園、開幕。初日の第3試合に新潟代表の中越が登場。北神奈川代表の慶応と対戦し、テレビの前で応援したが、2−3で惜しくも破れる。8回表、中越の3塁ランナーがキャッチャーからの送球でタッチアウトになったが、このアウトは実にあやしかった。このアウトがなければ、次の打者のヒットで点が入っていたのに…と考えると何とも悔やまれるが、どうしようもない。やはりビデオで再審する制度を高校野球でも導入するべきだと思う。とはいえ、いい試合だった。熱戦を観せてくれた中越の選手に感謝。


8/7(火)。

昼、ふれあいセンターにて、商工会議所主催の「チラシの作り方講座」。筆文字やマーカー文字の書き方などを教えてもらい、9月の打田十紀夫さんライブのチラシを作る。

夜、「てやんでいっ」にて、同級生との飲み会。西荻窪で居酒屋をやっているワッチが帰ってくるというので、有志が6人集まり、大いに盛り上がる。久しぶりに食べたつくねがうまかった。皆で「むらさき」へはしごして、燗酒と枝豆。

7/31(火)。
岩城みなと駅から秋田駅まで歩く。夜8時に友人と待ち合わせていたので、その時間までに秋田入りすればよく、ゆっくり出発できて助かった。

11時、酒田での乗り換え時間にケンちゃんラーメン酒田本店。開店と同時に入ったが、次から次へとお客が来て、あっという間に満席になる。夏休み中と思われる子ども連れの家族も多い。本店とはいえ、まったく本店ぶっていないというか、街の小さないち食堂、というほのぼのした雰囲気がいい。ひと言「小で」と注文。ほかのお客は「普通のかため」「普通、かため、身入りで」「普通のねぎ抜きで」などと自分の好みで注文している。本来やわらかい麺ではないのだが、次は「かため」を試してみようと決心する。ほどなくして小盛ラーメンが到着。うまい。ピロピロ度は前回の象潟店に比べると控えめな感じ。ふと、「どん兵衛」に似ていると思う。小盛りでも麺がたっぷり入っていて、十分に満腹する。
酒田駅にもどり、秋田行の電車で岩城みなとまで行き、14時05分から歩き始める。あと数駅乗れば秋田に着くのに、わざわざ降りて歩くというのも、考えてみればちょっとおかしなことだ。しかも今回は初めて午後からの歩き始め。暑い最中に歩き始めるのは、朝早くから歩き始めるより、少し気が重い。が、20kmなら何とかなると言い聞かせて歩く。あまり歩きたくない国道7号線を、ところどころ外すことができたのはうれしかった。海、国道、線路、小道、と平行しているところの小道部分を気持ち良く歩く。

15時半、秋田市入り。しばらく7号線を歩く。海の向こうに島影があると思ったら、陸続きになっている。やはり男鹿半島のようだ。

16時半、株式会社リーテックスという大きな工場のあるところで、7号線とはさようなら。右に入り、山道と里道の中間のような道をしばらく歩く。ほとんど車の行き来もなく、歩き旅での一番理想的な道。少し行くと線路も右にカーブして来て、歩く道ととなり合わせになる。このあたりが今回一番の快適な道だった。
18時ちょうどに、秋田大橋から雄物川を渡る。でかい。今までにこんなに広い川幅を見たことがあっただろうかと思う。

徐々に街中に入ってきて、秋田屈指の繁華街、川反(かわばた)通りにたどり着く。8月3日から秋田竿燈祭りとのことで、各町内でお囃子の練習をしていた。祭りの日にぶつからなくて少しほっとする。19時20分、秋田駅に到着。所要時間:5時間15分。歩行距離:23.6km。

20時、旧友と待ち合わせて、秋田駅前の「花がすみ」。うなぎの白焼き、シマアジの刺し身などで、大仙市の酒、刈穂を燗で飲む。同じく駅前の「Bar Rosso」、大町の「紀文」へとはしご酒。久しぶりにさしでたっぷり飲み語らった。

7/26(木)。
朝、また大量死刑の報。何とも時代遅れの野蛮な国だ。

7/28(土)。
町内の納涼祭にて、「楽屋 桜ヶ丘店」を出す。生ビールや少しのカクテル、ジュース類、少しのおつまみを支度して、「飯野桜ヶ丘区」のテントを借りて露店を設置。この日はそれほどひどい暑さではなく、少し風もあり、しのぎやすい天気で助かった。ほのぼのしたこの小さな納涼祭が、毎年とても楽しい。

今年は昨年以上に生ビールが売れた。ハイボールは昨年同様人気で、とくに桜ヶ丘区民は濃いめがお好きなので、ブラックニッカのダブルボトルが予想以上に早く空になった。初の試みだったホッピーは、残念ながらほとん ど出なかった。烏龍茶を注文した女の子に、まちがえてウーロンハイを出してしまったのは、最大の失態だった。

用意したおつまみは、きゅうり1本漬け、焼き鳥、ジャンボフランク、カレーフランク、ポテトサラダ、ガパオライス。アンニャが毎年仕込む南ドイツ風のポテトサラダは、もはや納涼祭の定番となった。ドイツB級グルメの定番、Currywurstをまねたカレーフランクと、ひき肉とバジルの葉を甘酸っぱく炒めてご飯にかけるタイの人気飯、ガパオライスを初めて出してみたが、評判も上々でひと安心。町内の強力な若人スタッフを何人も得て、店は実にスムーズに回転した。

町内で普段あまり接点のない方々とも話すことができるのも、この納涼祭のいいところ。いつもまじめそうな人のお酒を飲んで陽気になる姿を見ると何だかうれしくなる。夕方から21時ころまで、カラオケや福引きなどで盛り上がる。納涼祭後は、ごくごく近所の桧木屋で打ち上げ。有志約10名でさらに盛り上がった。シンプルな野菜炒めがうまかった。
7/29(日)。
朝、二日酔いの頭を抱えて納涼祭の片付け。8時半集合と言われて、8時20分に行くとみんな集まっていて、すでにほぼ片付いているのが、この納涼祭の常。来年はもっと早く行かねばと思いながら、朝の頭痛と格闘するのも、また毎年のこと。

片付け後、アンニャと海府の海で泳ぐ。日中は県内外の海水浴客でにぎわう笹川流れ界隈も、朝は人が少なくて快適。今期初の海に癒される。
夜、村上ボッサクラブのお三方による楽屋生音日曜版。さくちゃんがブラジルのギターを新調したというので楽しみだったが、噂にたがわずいい音色だった。見た目も重厚感がありおしゃれな感じ。茶さんの指も快復に向かっているようで何より。このトリオによる「ブラジル」は、いつ聴いてもいいが、夏の暑い夜に聴くとまた格別。また次回の演奏もとても楽しみ。
7/24(火)。
7月3日の続きで、羽後本荘から岩城みなとまで歩く。この日もかなり暑く、今期初の笠をかぶっての歩き。これがあるとないとでは大ちがい。
朝の下り電車で羽後本荘まで行き、10時40分ころ歩き始める。少し雲がかかっていて、暑さはまだそれほど厳しくない。このままの天気ならありがたいが、そうは問屋がおろさなかった。
国道7号線から大きな子吉川(こよしがわ)を渡り、「麺饗松韻」で朝昼食。めんきょう・しょういん。11時15分ころ店に着くと、店内に数名の行列あり。さすがは人気店。わたしも券売機で食券を求め、最後尾につく。醤油拉麺(大)800円と煮玉子100円。混んではいるが、まったく雰囲気がピリピリしていない。やや強面のご店主に笑顔があり、助手の女性もテキパキかつ低姿勢でお客をさばく。BGMは「ホテル・カリフォルニア」。券売機の奥の部屋に、大和製作所の製麺機「リッチメン」を発見。9つのカウンター席のみの小さな店内だが、回転はいいと思う。ご店主が4〜5杯分を一度に作る。少し並んで席に着き、少し待つと、目の前でこしらえられた醤油拉麺がやってきた。うまい。とくに麺がうまい。今まで食べたことのない味の、かむと弾ける感じのするパツパツ麺。にぼし醤油のスープに、村上の小太喜屋を思い出した。もちろんまったく別物ではあるが、何だか2店には共通したところがある。こんなラーメンが身近にある由利本荘市民がうらやましかったが、村上に小太喜屋があってよかった、とも思った。大満足して店を出て、改めて歩き始める。
しばらく、おもしろくない7号線歩き。車の量も多く、暑い。でも歩道はしっかりあるのでありがたい。
海沿いはやはり気持ちがいい。が、暑い。頭にタオルを巻き、その上から笠をかぶり、歩く。この作戦が功を奏し、首から上はそれほど熱っぽくならなかった。
海の向こうに島影が見えたが、島などなかったはず。不思議に思って、帰ってから地図を見てみると、あれはもしかしたら男鹿半島だったかもしれないとひとり合点。
何度か7号線をはずれることはできたが、結局またもどらなければならず、ジャングルのような歩道をしばらく歩く。
16時6分、ゴールにしていた道の駅「岩城温泉港の湯」到着。休憩を含めた所要時間:5時間26分。歩行距離:21.6km。待望の入浴。3時間までなら入浴料300円というのはとても安い。しかも由利本荘市民や秋田県民なら、さらに安くなるらしい。とても広く、露天風呂もサウナもあり、実に充実した入浴施設。
道の駅には温泉施設のほか、食堂や売店がたくさんあったが、電車時間の関係でゆっくり見て回れず。道の駅からすぐの岩城みなと駅から酒田行きに乗り、来た道をもどる。
岩城みなとのひと駅前の羽後亀田は、天鷺城(あまさぎじょう)という城のあった城下町らしい。
酒田で村上行きの最終を待つ時間に、駅前の居酒屋「庄内藩」。前回は早い時間だったからかガランとしていて悠々飲めたのが、18時半すぎに入ったら何と小上がりからカウンターまで満席状態。かなり広い店だというのに、この混み方はすごい。それでもひとつ空いていたカウンターの角席に案内してもらい、まわりの喧騒を聞きながら、ひとりちびちび飲む。静かでもにぎやかでも居心地がいい店だ。串焼きやメゴチの天ぷらなどで、酒田の菊勇(きくいさみ)の燗酒をふたつ飲んで退散。

7/14(土)。

庭にわんさか育ったバジルの葉をもいで、ジェノベーゼペーストを作ったので、家でパスタを作って早めの夕食。デュラム粉で作られた製パン用の強力粉「デュエリオ」を卵と塩とオリーブ油でこねて寝かせて、小野式製麺機の2.2mm。思ったより太くなったが、味は良かった。デュエリオでパンも作ってみたい。

夕方、フィリピンでの生活が長かったお客さんが、スティーブ・アギラのCDを持ってきて聴かせてくれた。スティーブ・アギラという歌手は、フィリピンでは知らない人がいないほどのシンガーソングライターだそうだが、恥ずかしながらまったく知らなかった。メッセージ性の強い歌詞ということで、日本で言えば、岡林信康のような存在だろうか。タガログ語で歌われるシンプルなポピュラー音楽。楽屋にもわりと合うと思う。


7/15(日)。

菅原さんの個人ユニット「村上個人囃子」による楽屋生音日曜版。いつもならアルトサックスの独奏だが、今回は諸事情により「エアロフォン」という名の電子サックスのソロ演奏。いろいろな音色の出るこの楽器もおもしろい。「ダンシング・クイーン」「太陽に吠えろのテーマ」「ホテル・カリフォルニア」「泳げたいやきくん」などなど、菅原さんならではの独特な選曲で和ませてくれた。三良さん同様に、隔月で定期的に演奏しに来ていただくのはありがたいことだ。次回の村上個人囃子は、9月9日(日)の予定。
7/17(火)。

古い友人とふたりで田端町しらさぎ。ホルモンや野菜炒め、とろろ芋などをあてに、ゆっくり飲み語らう。相変わらず強烈な「ナンシーハイ」をふたつ飲み、酔う。むらさきへハシゴ。記憶が断片的だが、お母さんと神林村についてあれこれ話す。自宅にて、しめのラーメン。ふたりとも熱烈な「天下一品」愛好者なので、自作の天下一品風を作る。再現度は約70%といったところか。麺は、東京六厘舎のつけ麺用に開発されたという準小麦粉「傾奇者(かぶきもの)」で作ったたまご麺。この麺が抜群にうまかった。


7/18(水)。

15時より、村上野道クラブの皆さんの貸し切り。料理も数品出して飲み放題というやり方で、クラブの皆さんにちょくちょく使っていただいている。この日は、四国をママチャリで一周してきた方の報告会。走行距離1300km以上だったとのこと。すごい。口をぽっかり開けながら報告を聞かせていただいた。この日は料理もあるのでひとりでは厳しいとふみ、ご近所のTittobakkaご店主に助けを求める。強力なヘルプをいただいたおかげで、夕方には滞りなく終了。


7/20(金)。

午後、村上プラザの食堂かのこにカレーを食べに行くと、入り口に「うな丼600円」の文字。この日は土用の丑の日だった。これも何かの縁と、久しぶりにうな丼を食べる。ご飯の上に、うなぎの蒲焼き半尾と玉子焼きが2切れ。これで600円とは格安だ。しかも日替わりランチということで、みそ汁や小鉢、アイスコーヒーまでついていた。何ともラッキーな昼下がり。


7/21(土)。
名古屋場所14日目。3人の横綱、新大関の栃ノ心が休場する中、関脇御嶽海が栃煌山を下して13勝をあげ、楽日を待たずに優勝を決める。優勝後の涙のインタビューは感動的だった。正直言って、場所の始めはつまらない場所になるかと思いきや、御嶽海、新潟出身の豊山、朝乃山などの活躍で、おもしろい場所となった。

7/22(日)。
「裏窓」初の楽屋ライブ。新潟のジャズストリートで一度聴いたことがあり、ジャズフラッシュでたまたまボーカルの渡辺さんと会ったことで、楽屋でもライブをしていただくことになった。バンド名は、浅川マキの「裏窓」から。なのでレパートリーも浅川マキの曲が多い。「かもめ」「夜があけたら」「ふしあわせという名の猫」「裏窓」「ちっちゃな時から」「ハスリンダン」と、名曲を独自のアレンジで聴かせてくれた。しかし一番驚いたのが、「ケンタウロスの子守唄」。筒井康隆の詞によるこの強烈な唄をカバーするとは…。裏窓おそるべし。浅川マキ以外にも、「ドック・オブ・ザ・ベイ」「誰にも奪えぬこの想い」「ルート66(新潟バージョン)」などなど、ジャズやソウル、ブルースなどの曲をおりまぜ、大いに盛り上げた。
7/23(月)。
前日リアルタイムで千秋楽を観ることができなかったので、午後、録画を観る。優勝を決めている御嶽海と、11勝3敗と健闘した豊山の一番をどうしても観たかった。結果、この一番はすごかった。大攻防の末、豊山がギリギリのところで掛け投げを決め、最後の最後で御嶽海に土をつけた。向正面解説の舞の海いわく、「最近の横綱同士の相撲よりもいい内容の相撲だった」。正面解説の北の富士も手放しで大絶賛。約24時間遅れで、ひとり興奮した。13勝2敗の関脇御嶽海は、来場所大関取りとなる。12勝3敗とした豊山もまた番付がかなりあがるはず。横綱や栃ノ心も戻ってくるので、9月の秋場所は今場所活躍した力士たちの真価が問われる場所になる。

若い世代の活躍が顕著だった名古屋場所。25歳の御嶽海が優勝、24歳の豊山と朝乃山がふたりで敢闘賞。横綱と栃ノ心がいなかったというラッキーはあるにしても、この3人はまちがいなくこれからの大相撲の主役になっていくと思う。北勝富士、千代の海といった御嶽海と同じ「1992年生まれ組」の活躍も期待できる。あとはその1992年組の人気力士、宇良が怪我を治して復帰してくれば、さらに盛り上がるにちがいない。
7/8(日)。
早いもので、大相撲名古屋場所の初日。横綱稀勢の里が8場所連続の休場。横綱に昇進した途端に怪我をしてしまい、それ以来本来の相撲が取れていない。何とも言えぬ悲運にもはや同情するしかないが、良くはなってきているようなので、来場所に期待したい。来場所も休場となれば、もう引退するしかないだろう。

午後、製麺。加水率33%で作ったかなり硬い麺帯を小野式でうすくのし、6.3mmの切刃できしめん状に切る。その麺に打ち粉をして、ぎしぎしにもみこみ、ケンちゃんラーメンを模倣した極太のちぢれ麺にしてみる。3分のゆで時間で少しゆですぎの感じ。あたたかいうちにタレに和える予定だったが、少しやわらくなってしまったので、急きょ冷水でしめる。ごま油、しょうゆ、オイスターソース、酢などをまぜたタレに和えて、冷やし中華風に盛りつける。これでもかというくらいもみ込んだ平打ちの極太麺は、ケンちゃんさながらのピロピロ麺になってくれた。
夜、佐藤三良さんによる楽屋生音日曜版。この日はハワイアン特集。ハワイアンの定番曲を三良さんのボーカルとウクレレで久しぶりに聴くことができた。アロハシャツと帽子による演出も素敵だった。アンコールに、高田渡の「ブラザー軒」。ウクレレのチューニングがハワイアン用だったらしいが、このチューニングでのブラザー軒もとてもよかった。次回の9月もまた楽しみ。
7/6(金)。
午前、7人という異例の大量死刑執行の報。虚しい気持ちになる。命令した上川陽子法相は「オウム真理教事件は平成を象徴する事件。平成のうちに終わらせるべき」と語ったという。死刑にすれば、あの事件は終わるのか。死刑は、決して解決策ではないと思う。刑罰、戦争、犯罪、理由は何であれ、人が人を殺すということは、ただ悲しいだけの、時代錯誤の人種が行なう、極めて愚かな行為だと思う。

村上大祭、宵祭り。昼、家に居ると、笛と太鼓の音が聞こえてきて、今年も祭りが始まったなと実感する。おしゃぎりのない町内に生まれ育ち、昔から祭りにはそれほど関わりのないわたしでも、祭りになると、何だか開放的な気持ちになる。今日と明日は何でもあり、というような気にすらなる。まったくそんなことはないのであるが。

楽屋へ行くと、肴町のおしゃぎりが駅前に来ていた。楽屋の窓から、しばし眺める。

夜、とても静かだろうなと思いながら店を開けていると、予想に反してお客さんあり。祭りで村上に帰って来て、寄ってくれた同級生もあり、ありがたい夜だった。

7/7(土)。
村上大祭、本祭り。楽屋でお世話になっている町内、村上駅前の田端町の代表選手として、裃を着て羽黒神社の神輿について歩く役目を今年も引き受ける。

8:00、前日御霊入れされた神輿3基が羽黒神社を出発。神輿を引くのは白装束のリハビリテーション大学の学生たち。そのわきを、裃を着た各町内の氏子が竹の杖をついて歩く。おしゃぎりのある町内、全19町内と、大欠や山居町、田端町などをまわり、全行程で約13km。
各町内で神輿がとまり、区長や代表者がお祓いを受ける。町内によっては、やはり全行程を一緒に歩く女の子たちによる稚児舞(ちごまい)が披露される。写真は、上町での稚児舞。
今年は10頭の御神馬が同行。途中、機嫌を損なったりもしていたが、無事最後までお務めを果たした。
16:30、羽黒神社にもどり、ゴール。雨が降ったりやんだりの天気だったが、今年も無事に終了してほっとする。
帰宅後、シャワーを浴びて、毎年お声かけいただいているお宅へうかがい、美味しいお酒と大ごっつぉをいただく。鍛冶町と塩町のハシゴ。この楽しみがあるからこそ、日中歩くのも苦にはならない。くまさん、ゆう子さん、素敵なおもてなしをありがとうございました。
7/3(火)。
早朝、サッカーW杯日本対ベルギーの試合を途中から観る。やっとのことで起きてテレビをつけると、何と日本が2-0で勝っている。これはすごいことになるかもしれないと思ったのもつかの間、ベルギーの猛攻の前に2点取られ、追いつかれてしまう。延長戦に入るかと思われたロスタイム終了まぎわ、最後の最後で決勝ゴールを決められて、何とも悔しい逆転負け。負けはしたが、実に素晴らしい試合だった。もっと早く起きて観るんだったと後悔。日本は強かった。ただ、ベルギーがより強かった。あるお客さんが言っていた、決勝はベルギーとクロアチアになるかもしれないという予想に、わたしも同感。

日本戦を観た後、アンニャの車で鼠ヶ関まで送ってもらう。鼠ヶ関からの始発に乗り、象潟まで行き、象潟駅から羽後本荘駅まで歩く。所要時間:9時間6分。移動距離:30.3km。今までで一番つらい歩きだったかもしれない。

8:40、歩きはじめ。鳥海山には雲がかかっている。朝からすでに暑く、厳しい歩きになることを覚悟する。
象潟からひとつ目の駅、金浦駅で休憩。もはや汗だくで、本日ひとつ目のスポーツドリンク補給。金浦駅には、2階に「コピア」という図書館がある。電車の待ち時間を図書館で過ごせるなんて、にかほ市民がうらやましい。
国道7号線をはずれて、静かでのどかな道をしばらく気持ちよく歩く。
白雪川という美しい川が現れる。金浦大橋。
にかほ市の旧仁賀保町から、7号線。ここからの7号線は歩道のない箇所もあり、車に気を遣ってもらいながら、できるだけ白線内を歩く。
14:20、由利本荘市入り。気温、32度。とにかく暑い。熱中症にならないか、少し不安になる。このあたりが一番きつかった。
旧西目町地区、西目駅の近くで7号線から脱出。西目町内をしばらく歩く。下校する小学生が何人もあいさつしてくれて、疲れが半減した気がする。集落のはずれで、西目川を渡る。
17:45、ゴールの羽後本荘駅に到着。
宿でシャワーを浴びて、酒場をめざす。ゴールする手前で目星をつけていた酒場へ行ってみたものの、やっていない。駅前の焼き鳥屋に入り、焼き鳥とホッピーに癒される。熱中症になりかけていたのか、あまり体調が芳しくなく、早々に切り上げ、床に就く。
7/4(水)。
朝から雨。昨日このくらいの小雨ならありがたかったのにと思う。
象潟まで電車に乗り、朝昼食に「ケンちゃんラーメン」。遊佐で一度食べて、すっかり魅了されてしまった。静かな住宅街の中にある象潟店は、開店して5分と経っていないのに、店内はすでに客でいっぱい。人気のほどがうかがえる。腹ペコだったので、小・普通・大とあるうちの普通(750円)を注文。遊佐店の倍の幅はあろうかという、極太平打ちぢれピロピロ麺。スープはしょっぱ目のしょうゆ味。しばし幸せな時間を過ごす。
午後、下りの電車で仁賀保へもどり、駅前のジャズ喫茶「リラクシン」。以前にかほの人に教えてもらい、長らく行ってみたいと思っていた。広い店内にはグランドピアノが置いてあり、たまにライブもやっているらしい。店に入って真っ先に目に飛び込んで来たのが、閉店のお知らせだった。今月7/21(土)で閉店するとのこと。何ということだ。ジャズは控えめのボリュームだが、JBLのスタジオモニター4344からいい音色が出ていた。デューク・エリントンの「マネー・ジャングル」がかかり、うれしくなる。コーヒーをふたつ飲み、ゆっくり休む。とても居心地のいい店なだけに、閉店してしまうのが残念でならない。
夕方、電車の乗り換えで空いた時間に、酒田駅前の「庄内藩」。いわがわという芋焼酎と馬刺など。またゆっくり来たいと思える店だった。