楽屋的日常

7/8(日)。
早いもので、大相撲名古屋場所の初日。横綱稀勢の里が8場所連続の休場。横綱に昇進した途端に怪我をしてしまい、それ以来本来の相撲が取れていない。何とも言えぬ悲運にもはや同情するしかないが、良くはなってきているようなので、来場所に期待したい。来場所も休場となれば、もう引退するしかないだろう。

午後、製麺。加水率33%で作ったかなり硬い麺帯を小野式でうすくのし、6.3mmの切刃できしめん状に切る。その麺に打ち粉をして、ぎしぎしにもみこみ、ケンちゃんラーメンを模倣した極太のちぢれ麺にしてみる。3分のゆで時間で少しゆですぎの感じ。あたたかいうちにタレに和える予定だったが、少しやわらくなってしまったので、急きょ冷水でしめる。ごま油、しょうゆ、オイスターソース、酢などをまぜたタレに和えて、冷やし中華風に盛りつける。これでもかというくらいもみ込んだ平打ちの極太麺は、ケンちゃんさながらのピロピロ麺になってくれた。
夜、佐藤三良さんによる楽屋生音日曜版。この日はハワイアン特集。ハワイアンの定番曲を三良さんのボーカルとウクレレで久しぶりに聴くことができた。アロハシャツと帽子による演出も素敵だった。アンコールに、高田渡の「ブラザー軒」。ウクレレのチューニングがハワイアン用だったらしいが、このチューニングでのブラザー軒もとてもよかった。次回の9月もまた楽しみ。
7/6(金)。
午前、7人という異例の大量死刑執行の報。虚しい気持ちになる。命令した上川陽子法相は「オウム真理教事件は平成を象徴する事件。平成のうちに終わらせるべき」と語ったという。死刑にすれば、あの事件は終わるのか。死刑は、決して解決策ではないと思う。刑罰、戦争、犯罪、理由は何であれ、人が人を殺すということは、ただ悲しいだけの、時代錯誤の人種が行なう、極めて愚かな行為だと思う。

村上大祭、宵祭り。昼、家に居ると、笛と太鼓の音が聞こえてきて、今年も祭りが始まったなと実感する。おしゃぎりのない町内に生まれ育ち、昔から祭りにはそれほど関わりのないわたしでも、祭りになると、何だか開放的な気持ちになる。今日と明日は何でもあり、というような気にすらなる。まったくそんなことはないのであるが。

楽屋へ行くと、肴町のおしゃぎりが駅前に来ていた。楽屋の窓から、しばし眺める。

夜、とても静かだろうなと思いながら店を開けていると、予想に反してお客さんあり。祭りで村上に帰って来て、寄ってくれた同級生もあり、ありがたい夜だった。

7/7(土)。
村上大祭、本祭り。楽屋でお世話になっている町内、村上駅前の田端町の代表選手として、裃を着て羽黒神社の神輿について歩く役目を今年も引き受ける。

8:00、前日御霊入れされた神輿3基が羽黒神社を出発。神輿を引くのは白装束のリハビリテーション大学の学生たち。そのわきを、裃を着た各町内の氏子が竹の杖をついて歩く。おしゃぎりのある町内、全19町内と、大欠や山居町、田端町などをまわり、全行程で約13km。
各町内で神輿がとまり、区長や代表者がお祓いを受ける。町内によっては、やはり全行程を一緒に歩く女の子たちによる稚児舞(ちごまい)が披露される。写真は、上町での稚児舞。
今年は10頭の御神馬が同行。途中、機嫌を損なったりもしていたが、無事最後までお務めを果たした。
16:30、羽黒神社にもどり、ゴール。雨が降ったりやんだりの天気だったが、今年も無事に終了してほっとする。
帰宅後、シャワーを浴びて、毎年お声かけいただいているお宅へうかがい、美味しいお酒と大ごっつぉをいただく。鍛冶町と塩町のハシゴ。この楽しみがあるからこそ、日中歩くのも苦にはならない。くまさん、ゆう子さん、素敵なおもてなしをありがとうございました。
7/3(火)。
早朝、サッカーW杯日本対ベルギーの試合を途中から観る。やっとのことで起きてテレビをつけると、何と日本が2-0で勝っている。これはすごいことになるかもしれないと思ったのもつかの間、ベルギーの猛攻の前に2点取られ、追いつかれてしまう。延長戦に入るかと思われたロスタイム終了まぎわ、最後の最後で決勝ゴールを決められて、何とも悔しい逆転負け。負けはしたが、実に素晴らしい試合だった。もっと早く起きて観るんだったと後悔。日本は強かった。ただ、ベルギーがより強かった。あるお客さんが言っていた、決勝はベルギーとクロアチアになるかもしれないという予想に、わたしも同感。

日本戦を観た後、アンニャの車で鼠ヶ関まで送ってもらう。鼠ヶ関からの始発に乗り、象潟まで行き、象潟駅から羽後本荘駅まで歩く。所要時間:9時間6分。移動距離:30.3km。今までで一番つらい歩きだったかもしれない。

8:40、歩きはじめ。鳥海山には雲がかかっている。朝からすでに暑く、厳しい歩きになることを覚悟する。
象潟からひとつ目の駅、金浦駅で休憩。もはや汗だくで、本日ひとつ目のスポーツドリンク補給。金浦駅には、2階に「コピア」という図書館がある。電車の待ち時間を図書館で過ごせるなんて、にかほ市民がうらやましい。
国道7号線をはずれて、静かでのどかな道をしばらく気持ちよく歩く。
白雪川という美しい川が現れる。金浦大橋。
にかほ市の旧仁賀保町から、7号線。ここからの7号線は歩道のない箇所もあり、車に気を遣ってもらいながら、できるだけ白線内を歩く。
14:20、由利本荘市入り。気温、32度。とにかく暑い。熱中症にならないか、少し不安になる。このあたりが一番きつかった。
旧西目町地区、西目駅の近くで7号線から脱出。西目町内をしばらく歩く。下校する小学生が何人もあいさつしてくれて、疲れが半減した気がする。集落のはずれで、西目川を渡る。
17:45、ゴールの羽後本荘駅に到着。
宿でシャワーを浴びて、酒場をめざす。ゴールする手前で目星をつけていた酒場へ行ってみたものの、やっていない。駅前の焼き鳥屋に入り、焼き鳥とホッピーに癒される。熱中症になりかけていたのか、あまり体調が芳しくなく、早々に切り上げ、床に就く。
7/4(水)。
朝から雨。昨日このくらいの小雨ならありがたかったのにと思う。
象潟まで電車に乗り、朝昼食に「ケンちゃんラーメン」。遊佐で一度食べて、すっかり魅了されてしまった。静かな住宅街の中にある象潟店は、開店して5分と経っていないのに、店内はすでに客でいっぱい。人気のほどがうかがえる。腹ペコだったので、小・普通・大とあるうちの普通(750円)を注文。遊佐店の倍の幅はあろうかという、極太平打ちぢれピロピロ麺。スープはしょっぱ目のしょうゆ味。しばし幸せな時間を過ごす。
午後、下りの電車で仁賀保へもどり、駅前のジャズ喫茶「リラクシン」。以前にかほの人に教えてもらい、長らく行ってみたいと思っていた。広い店内にはグランドピアノが置いてあり、たまにライブもやっているらしい。店に入って真っ先に目に飛び込んで来たのが、閉店のお知らせだった。今月7/21(土)で閉店するとのこと。何ということだ。ジャズは控えめのボリュームだが、JBLのスタジオモニター4344からいい音色が出ていた。デューク・エリントンの「マネー・ジャングル」がかかり、うれしくなる。コーヒーをふたつ飲み、ゆっくり休む。とても居心地のいい店なだけに、閉店してしまうのが残念でならない。
夕方、電車の乗り換えで空いた時間に、酒田駅前の「庄内藩」。いわがわという芋焼酎と馬刺など。またゆっくり来たいと思える店だった。
6/30(土)。
前日届いたばかりのコルトレーン「ザ・ロスト・アルバム」がリクエストされて驚く。何でもその方は、ニュースでその発掘のことを知ったとのこと。ジャズの未発表音源が発掘されてニュースになるというのは、前代未聞ではないだろうか。そこまで騒ぐことなのかとも思ってしまうが、いずれにせよコルトレーンの名がさらに世に知れ渡るのは素晴らしいことだ。ディスク2の「インプレッションズ」の別テイクの聴き比べがおもしろい。

夜中、under。DJテッペイくん主催の「New School Rocks Vol.6」に参加。1:15ころから30分、都合11曲をかける。曲によって反応してくれる人がちがうのがおもしろい。新潟から参加したDJイケダさんと楽しく話す。彼はわたしの着く前に、浅川マキの「ちっちゃな時から」や三上寛の「あなたもスターになれる」をまわしたという。そしてわたしのあぶらだこの青盤に激烈に反応してくれた。こんなおもしろい人が新潟にいたとは。いつも楽しい出会いを提供してくれるunderに感謝。テッペイくん、ありがとうございました。次回も楽しみにしてますのでよろしくお願いします。
1. Young parasites/Conflict
2. 南極/あぶらだこ
3. Love in a void/Siouxsie and the Banshees
4. 豚に真珠/The Stalin
5. Idol gossip/Toy Dolls
6. Lock it up/Eater
7. Boredom/Buzzcocks
8. Next day/David Bowie
9. Personality crisis/New York Dolls
10. Down at the rock and roll club/Richard Hell and the Voidoids
11. Because the night/Patti Smith Group 

7/1(日)。
二日酔い。昼、町内の納涼祭の打ち合わせに参加。今年も飯野桜ヶ丘の納涼祭に出店させてもらうことになった。町内のほのぼのした小さなお祭りが毎年楽しい。今年は7/28(土)。生ビールやカクテル、おつまみなどを出す予定。

アンニャがシソを見つけて買ってきたので、シソジュースを作る。数年ぶりのこと。葉をちぎって煮出して、こして氷砂糖とクエン酸、レモンをしぼってできあがり。クエン酸を入れると、とたんに鮮やかなえんじ色になる。水や炭酸で割れば、美味しいジュースになる。焼酎に入れて炭酸で割るシソハイが、わたしのもっとも好きな飲み方。
6/27(水)。

夜中、サッカーW杯ドイツ対韓国の試合を観る。まさかこんな結末を迎えるとは。

すでに予選敗退が決まっている韓国が懸命に攻めたてる中、ドイツは何だか今ひとつの印象。同リーグのメキシコ対スウェーデンの試合が同時進行しており、スウェーデンが勝っているとの知らせ。このまま行くとドイツは韓国に勝たなくては決勝トーナメントに進めないという状況に追い込まれる。お互い決め手を欠くまま0-0で後半ロスタイムに入るが、韓国が先制ゴールを決める。さらに、ドイツのキーパーも攻めに来てゴールが空っぽになったところに韓国が追加点を決め、ドイツ、万事休す。まさかのリーグ最下位での予選敗退。韓国の歴史的勝利であり、ドイツの歴史的敗北となった。前回の王者が予選リーグで敗退するのは何と3大会連続とのことで、変なジンクスができあがってしまった格好だ。


6/28(木)。

夜中、サッカーW杯日本対ポーランドの試合を観る。お互い手を抜きあう試合が観ていられず、途中セネガル対コロンビア戦にチャンネルをかえる。セネガルがやぶれて、日本に決勝トーナメント進出が転がりこんだ。何という後味の悪い決まり方だろうか。

決勝トーナメント1回戦の日本の出番は、7月3日(火)の明け方3時。起きれるだろうか。相手は世界ランクが3位というベルギー。W杯では世界ランクはあまり意味のないものとなっているので、日本の下克上を期待したい。


6/29(金)。

関東甲信で梅雨が明けたというニュース。6月で梅雨明けとは驚いた。いったい梅雨は何日あったのだろうか。新潟はまだ梅雨の中らしい。「関東甲信越」という言葉からたまに「越」だけはずされるが、そもそもこのくくりに無理があるのかもしれない。新潟が何地方に属するのかという議論は、昔から喧々諤々行われている。もはや単独で「越後地方」でいいのではという意見がおもしろい。実際、新潟県民の意識は、どの地方にも属していないのではないだろうか。

ジョン・コルトレーンの新譜「ザ・ロスト・アルバム」が届く。63年にスタジオ録音された音源が発掘されたという。ソニー・ロリンズの「ピラミッドの中から新たな小部屋が発見されたようだ」というコメントが素敵だ。さっそく聴いてみると、音質もよく、演奏もとてもいい。やはりコルトレーン、マッコイ・タイナー、ジミー・ギャリソン、エルビン・ジョーンズという黄金カルテットは素晴らしい。ライブ録音でしか聴いたことのなかった「インプレッションズ」がとても新鮮に感じられる。2枚組で別テイクもたくさん収められているので、聴きごたえもある。しばらく楽しめそうだ。

夜、花金だというのにとても静か。お祭り前だからヒマなのだと、都合よく自分に言い聞かせる。夜中、楽屋で30日のDJの曲決めをする。テッペイくんが主催する「New School Rocks Vol.6」にアンニャとふたりで1時間のわくをいただいている。楽しみ。

6/30(土)21:00〜under

(アンニャとわたしは25:00からの予定)

6/19(火)。
遠藤ミチロウ楽屋ライブ。昨年12月の村上教育情報センターでのドキュメンタリー上映&ライブ以来、約半年ぶりの村上で、ミチロウさん本人もあまり久しぶり感がないとのことだったが、ちょくちょく来てもらえることは本当にうれしい。今回はミチロウさんにぜひちくにのラーメンを食べてもらいたかったが、あいにくの臨時休業。それなら天茂の焼きそばをと行ってみると、これまた残念がらすでに閉まっていた。ということでカトレアのナポリタンをいただくことに。昔ながらの喫茶店のナポリタンを、ミチロウさんも喜んでくれたようだった。

この日はサッカーW杯の日本の初戦と重なってしまい、お客さんの入りが心配されたが、サッカーよりミチロウさんを選んだファンが多く集まってくれて、感謝感激。ミチロウさんもその熱いお客さんに応えてくれて、迫力ある演奏を次から次へとくりひろげた。たまにびっくりするカバーが飛び出すミチロウさんライブだが、この日は遠藤賢司の「夜汽車のブルース」と高田渡の「生活の柄」に驚かされる。スターリン時代の曲もたっぷり歌ってくれて、「STOP JAP」のあとには「こないだの米朝会談でこれ流れたんじゃないですか?」という粋なジョークも(STOP JAPというより、ただ相手にされていないのでは)。アンコール3曲目に「ロマンチスト」を炸裂させて、終了。休憩なしで2時間半ぶっ通しの、特大スペシャルライブとなった。
ライブ後、残った皆さんで小さな打ち上げ。小国のミュージシャン、グラスマンさんがミチロウさんに差し入れてくれたミズとワラビをいただきながら、飲み語らう。小国の山菜は、本当にうまい。グラスマンさん、ごちそうさまでした。

6/20(水)。
あいにくの雨。午前、ミチロウさんと駅前の喫茶店「スイートピー」でコーヒーを飲み、昼、岩船港近くの「岩船荘別館」で昼食。赤魚の煮魚定食を美味しいと喜んでくれた。わたしは初めて刺身定食をとったが、ヒラメ、イカ、エビと入ったボリューム満点の素晴らしい定食だった。今までラーメンかカレーという二者択一だったのが、これからは魚の定食も捨てがたい。

6/21(木)。
早い時間に、yukiさんとせいのさんという珍しいコンビ。お客さんの少ない夜で、3人であれこれ語らい、楽しい時間を過ごすことができた。しかも、yukiさんのギターでせいのさんがせいのさんの曲を歌うという、いつもの日曜版では聴くことのできない貴重な演奏も聴かせていただいた。yukiさんせいのさん、ありがとうございました。
6/22(金)。
オークションで落札したCD5枚が届く。フィンランドのトランペッター、ユッカ・エスコラのCDを探していて、オークションで安く見つけたので落札したので、そのほか出品されていた中からもついでに4点落とした形。5枚で約3000円は安い。残念ながら、一番期待したユッカ・エスコラは今ひとつ。その他4枚はどれもよかったが、バルネ・ウィランの「ふらんす物語」とジュリー・ロンドンが特にいい。
【今回の入手盤】
Jukka Eskola
Porgy&Bess/Joe Henderson
Vrooom/King Crimson
Julie is her name 1&2/Julie London
French Story/Barney Wilen
6/24(日)。
朝早く新潟大学へ行き、何年かぶりにドイツ語検定の3級を受ける。わりとやさしいレベルではあるが、さっぱりわからない問題もあり、勉強になった。大学の講義室に入るというのは、とても新鮮な感じがして、いい気分転換になる。

6/26(火)。
夜、古町いっこう。なすの胡麻酢和えやいちごとチーズの白和えなどで、山形の酒、鯉川の燗を飲む。
6/27(水)。
朝から雨。ようやく梅雨らしくなってきた。午前、出来島ユナイテッドシネマにて、「万引き家族」を観る。役者それぞれの演技が素晴らしい。何とも奇妙な話の展開に惹きつけられる。美少年、城桧吏の行く末が楽しみ。「じょう・かいり」という本名らしい。

昼、近くのラーメン屋「まっくうしゃ」に初めて入る。2012年開店という大人気店。初めて「台湾まぜそば」なるものを食べてみる。とてもうまい。卵黄、魚粉、ニラと、ピリ辛ひき肉が入るのが特徴だろうか。台湾と言っても、名古屋のラーメン屋が考案した食べ方らしい。これは家でも試してみたい。
6/7(木)8(金)。
越後むらかみバル街。天気も良く、両夜ともにぎわう。今回のおつまみも前回同様、グアカモレとトルティーヤチップス。メキシコ流のアボカドディップとコーンチップスを、やはりメキシコのコロナビールのおともに楽しんでいただいた。前売2000円のチケットで3軒ハシゴできるバル街。一度客としてまわってみたい。
2日で25個のアボカドを消費。
7日夜、北京の友人より一枚の写真。26年前の留学時代、みんな飲んでいた桃味のジュース「摩奇」(モーチー)が写っていてびっくり。まだ売られていたとは。1992年当時は1元(たしか約15円)だったのが、今は3.9元とのこと。味は変わっていないらしい。この摩奇と、天津クレープと言われる「煎餅」(ジエンビン)を、学校前の道端の露店で買ってよく朝食にしていたものだった。しばし懐かしさにひたれた夜だった。

6/10(日)。
せいの正晃さんと村上ボッサクラブによる楽屋生音日曜版ダブル。ボッサクラブドラマーの茶さんが大怪我から復帰して、痛々しくも元気な姿でドラムをたたく。まさかこの日来れるとは思っていなかったので、びっくりするとともに、茶さんのドラム愛をひしひしと感じることができる、特別な日曜版だった。

6/12(火)。
夕方、万代シネウィンドにて、「タクシー運転手」を観る。1980年、韓国南部の都市光州(クワンジュ)で起きた「光州事件」を描いた映画。民主化運動を軍が武力で抑え込んだ残虐な事件として知られる光州事件。1人のドイツ人ジャーナリストがタクシーで光州に入り、軍の暴行をカメラに収め、このルポによって事件が世界に知られることとなった。ドラマ仕立てになっているが、事実に基づいて生々しく当時の様子が描かれている。今まであまり考えたことのなかった事件の概要がわかり、勉強になった。韓国の映画監督が自国の暗い過去を映画化した意義は大きいと思う。

夜、古町ジャズフラッシュにて、「TReS」(トレス)ライブ。4月に楽屋ですごいライブを繰り広げたトレスが、別ルートのツアーで新潟に来たので、初めて客でじっくり聴くことができた。フラッシュ特製ブレンドウィスキーのロックを飲みながら、相変わらずの大迫力ジャズを堪能する。
6/14(木)。
夜、ジャズを聴きに来たという若いお客さんあり。アート・ブレイキーの「モーニン」やジョン・コルトレーンの「マイ・フェバリット・シングス」のリクエスト。楽屋は決してジャズ100%の店ではないが、ジャズをリクエストされると、何だかやっぱりうれしい。このとき同時にクラッシュのリクエストもあったが、申し訳ないが後回しにさせていただいた。

6/17(日)。
関川マラソンに参加。久しぶりに3km走る。走れない体になってから、短い距離の大会で歩くようなスピードで恐る恐る走ったことは数回あったが、今回久しぶりに少しだけぺーを上げて走ってみた。3kmを19分9秒。キロあたり約6分半。心臓が止まることもなく、気持ちよく走れたのはうれしいことだった。今後も無理せず少しずつ走ってみたいと思う。
6/4(月)。朝早い電車で酒田まで行き、酒田から吹浦(ふくら)まで歩く。まるで真夏のように暑い日となり、汗だくになりながら歩く。海岸線ではなく、ほんの少し内陸の遊佐(ゆざ)を経由してみたが、酒田から遊佐を目指すと、鳥海山に近づいて行く格好になる。ほかの山々とは規模がまったくちがう鳥海山は、黒いシルエットにまだら模様の残雪が映え、初めはああきれいだなあと思っていたのが、近づくにつれ、何だかウルトラ怪獣のように見えて薄気味悪くなってきたのが不思議だった。大きいものは、得てして気味が悪い。
昼食に、かねてより行きたかった「ケンちゃんラーメン」の遊佐支店。このラーメンが実にうまかった。しょっぱめのしょうゆ味スープに、自家製の極太ちぢれピロピロ麺。これはぜひまた食べたい。ケンちゃんラーメンは酒田本店のほか、庄内に平田店(酒田市)、鶴岡店(鶴岡市)、大山店(鶴岡市)、三川店(三川町)、余目店(余目町)、遊佐店(遊佐町)があり、そして山形市に山形店、秋田にも秋田店(秋田市)と象潟(きさかた)店(にかほ市)と、今のところ全部で10店あるらしい。各店それぞれが製麺しているようで、ピロピロ度もちがうという。例えば遊佐店は「ユザケン」、三川店は「ミカケン」というふうに、支店の愛称まであるというからおもしろい。これからそれぞれのケンちゃんに出かけるのが楽しみとなった。
遊佐から海の方に歩き、夕方、初日の目的地である吹浦に到着。約26km。所要時間、約7時間半。吹浦駅の目の前にある「丸登旅館」に投宿し、夕食と朝食をいただく。岩ガキが有名な吹浦ということで、夕食に岩ガキを少し期待していたら、しっかり2つも出してもらえて感激。おかみさんいわく、6月から旬が始まるとのこと。夕食にいただいた酒は、吹浦の酒「東北泉」(とうほくいずみ)。これを燗にしてもらい、さまざまな魚とともに美味しくいただいた。村上で言うところのヤナギガレイを、このあたりでは「首長カレイ」と言うらしい。
6/5(火)。朝早く朝食をいただいて、7時半、宿を出発する。海沿いに北上し、秋田県の象潟を目指す。この日も朝から前日のように暑い。前日が鳥海山をながめながら歩いたのに対して、この日は笹川流れの延長線上と納得できるほどきれいな海に癒されながら歩く。
しばらく国道7号線を歩き、三崎公園を少し行ったところから秋田県に入る。秋田県にかほ市は、仁賀保町と象潟町と金浦町(このうらまち)が合併してできた、わりと新しい市。ずっと国道を歩くのはいやだったので、秋田県に入ってひとつ目の駅である小砂川(こさがわ)駅のあたりから国道を外れて、のどかな田んぼ道を歩く。少しするとすっかり海が見えなくなり、右手に鳥海山が現れる。ちがう角度から見る鳥海山もまた乙なものだった。奈曽川にかかる奈曽大橋からの絶景に、しばしぼーっとなる。
15時半、象潟駅にてゴール。歩行距離、約25km。所要時間、約7時間半。この日は駅前の「山形屋旅館」で素泊まりをお願いした。
象潟には多くの酒場があるようで、シャワーを浴びてひと休みしたあと、散策へ出かける。少し歩いてみて、結局、来るときに通過した居酒屋「笑福」に入る。ご夫婦ふたりで切り盛りする居酒屋で、安くてボリューム満点の素晴らしい店。糸魚川で知ったゼラチン質の深海魚ゲンゲをこちらではスガヨと呼ぶらしく、そのスガヨの天ぷらを食べてみたが、あっさりふわっとした白身という感じの天ぷらでなかなかうまかった。酒は、象潟と合併した仁賀保の「飛良泉」(ひらいずみ)。秋田の酒特有のずっしり感があまりなく、すっと飲みやすい。数ヶ月前にかほ市から来てくれたお客さんに小砂川産の岩ガキが高級ブランドだということをたまたま聞いていたが、本日のメニューコーナーにその小砂川産岩ガキがあり、喜んでひとつ食べてみる。正直言って山北の岩ガキとのちがいがよくわからなかったが、当然のようにうまかった。桑川産、吹浦産、小砂川産の岩ガキを、ならべて食べ比べたらどんなに楽しいだろうか。お店のご夫婦もとてもきさくで、象潟のことばで町の話をいろいろと聞かせてくれた。カウンターで隣り合わせた宮城から来たというご夫婦ともあれこれ話しながら飲めたのも楽しかった。この「笑福」で飲むために、また象潟に行きたい。
5/25(金)。ドイツより友人家族が来訪。我が家に3泊の逗留で、村上を散策したり、家で料理を作って食べたり、ちょうど佳境に入った相撲を観戦したり、楽屋で生演奏を聴いたりと、一緒に楽しい時間を過ごすことができた。4人家族で日本と韓国への数週間の旅。日本ではあまり見られないスタイルに、あらためて国のちがいを感じさせられる。こういう時間の使い方が選べるドイツは、やはり先進的な国だと思う。
5/27(日)。楽屋生音日曜版の拡大版。りえこさん、yukiさん、らくさん、まさるさんの4人による弾き語り。それぞれ約15分ずつ、それぞれ個性あふれる演奏を聴かせてくれた。yukiさんのロバートジョンソン、らくさんのメリーアン、まさるさんの初期長渕、トリにりえこさんの透き通った歌声。そしてりえこさんアンコールでの中島みゆき「ダイヤル117」が最後に飛び出して、場内どんより暗く盛り上がる。
5/29(火)。夕方、新潟。駅前にこの春開店した「串カツ田中」へ初めて入る。東京で始まった大阪流の串カツ屋で、今や100軒を超える店舗数を持つ人気チェーン店。安くてうまく、人気があるのが理解できる。黒ホッピーで揚げたての串カツを楽しんだ。
串カツ田中後、古町「Jazz FLASH」にて、本日のメインイベント「大村亘(こう)カルテット」。個性的なジャズバンド、バンガローのドラムス兼タブラ奏者の大村亘、デイビー・ムーニー(ギター)、古谷淳(ピアノ)、古木佳祐(ベース)というカルテットによる、オリジナルジャズ。英語名は忘れたが、「しわ」というムーニー氏のオリジナル曲がかっこいい。インドによく出向いているという大村さんのタブラの音色がすごい。タブラの演奏は1曲のみで残念だったが、ドラムももちろん素晴らしい。ラフロイグがベースと思われるフラッシュのブレンドウィスキーもおもしろい味だった。今度はストレートで飲んでみたい。
6/2(土)。夜、楽屋にコンピュータ音声の電話がかかってくる。10日の県知事選の電話アンケートだった。お客さんも少なかったので答えようかと思い、音声を聞いていると、「まず、シャープボタンを押してください」。ダイヤル式の電話にそんなボタンはないので、もったいないなあと思いながら電話を切る。

6/3(日)。村上駅前で神輿祭り「村上駅前ばらはちかん2018〜万灯神輿渡御」が開かれる。2003年に駅前の田端町青年会が立ち上げて、今回で16回目を迎える神輿渡御。認知度こそ村上の三大祭り(村上大祭・岩船大祭・瀬波大祭)には及ばないが、地道に続けてきた神輿会のがんばりは貴重なものだ。瀬波温泉潮太鼓、よさこいソーラン、子ども神輿とともに、暑いくらいの快晴の中、大いに盛り上がった。

5/20(日)。三良さんの楽屋生音日曜版。ウクレレの弾き語りというスタイルがほぼ定着した三良さん。三良さんならではの選曲が毎回楽しみだが、今回は泉谷しげるの「里帰り」が飛び出した。コピーではなく、三良さんによるカバー。そのあとの浅川マキの「赤い橋」もしかり。すべて三良さんのアレンジで聴く曲がいい。アンコールで、旧朝日村の長持唄をアカペラで歌ったのには驚いた。噂に聞いたことはあったが、実際に聴くのは初めてだった。実際に三良さんが親戚の結婚式で歌ったという長持唄。この唄を聴きながらお座敷で酒を飲んだらさぞかしうまいだろうなとふと思った。

5/22(火)。夕方、相撲。正面解説に北の富士勝昭、向正面に元垣添の雷親方だったが、北の富士が北勝富士へ苦言をたれたのに対し、雷親方がそれをきっぱり否定。雷親方の良心を見た思い。9連敗だった豊山が千代翔馬を下し、10日目にようやく初日を出す。今までずっといい相撲を取りながらも勝ちにつながらなかっただけに、本人もさぞかしほっとしたことだろう。

 夜、古町「歩苑」で焼肉と韓国焼酎の炭酸割。古町のロックバー「UFO」へはしご。ラム酒を何杯か飲んで酩酊する。初めてFleetwood Macというイギリスのバンドを聴かせてもらうが、あまりピンと来なかった。というより覚えていない。先日お客さんに浅川マキ(彼が聴いたのは「裏窓」)がFleetwood Macに似ていると言われたので、リクエストしてみたのだった。しらふのときにもう一度聴かなくてはならない。

5/23(水)。午前、新潟ピア万代。野菜や米などいろいろなものが売られている「農家の台所」という店で、たまごかけご飯を食べる。自家製の総菜やその場でにぎるおにぎりなども売られており、朝食をとるのになかなかいいところだと思う。

 夜、楽屋後「ポルトガル、ここに誕生す〜ギマランイス歴史地区」のDVDを観る。4人の監督が撮った20分ほどの短編が集められたオムニバス映画で、アキ・カウリスマキの作品「バーテンダー」が一番めに収められている。カウリスマキの作品を観て、やめてしまった。カウリスマキらしさは存分に出ているが、あまりおもしろくない。少し時間をおいて、全編を通して観てみようと思う。

5/13(日)。大相撲夏場所の初日。今場所は前頭3枚目まで番付をあげた郷土力士の豊山の活躍が楽しみ。初日はベテラン千代大龍に一気に吹っ飛ばされてしまったが、これから初めて対戦する上位陣と互角に渡り合ってほしい。

 夜、菅原さんのアルトサックスソロプロジェクト、村上個人囃子による楽屋生音日曜版。菅原さんの演奏のほか、ゲスト的にさくちゃんが数曲弾き語ってくれる。最近は完全にサックスのみの生音で演奏を聴かせてくれる菅原さん。「マイ・フェバリット・シング」から「地上の星」まで、またこの夜も独自の選曲と機知に富んだダジャレで楽しませてくれた。

5/15(火)。有志3人が集まって、寺町「かつ春」で飲む。串カツ、チーズ入りカツ、豚の耳、鶏の唐揚げなどを肴に、冷や酒を数杯。数十メートル歩いて、「木馬」へはしご。馬鹿のひとつ覚えのように「木馬カクテル」と「ハワイ」を頼むが、毎回まちがいなくうまい。最後に「むらさき」で初孫の冷やをふたつ飲む。中骨まで柔らかいギスの煮つけがうまくて衝撃を受ける。ほぼ完全に意識を残した状態で帰宅。何とも健全な夜だった。

5/16(水)。夕方、相撲。「関脇の強い場所はおもしろい」という格言のようなものを、尾車親方から初めて聴く。今場所の関脇は、栃ノ心と逸ノ城。今場所のこのふたりは強い。たしかに熱戦が多く、おもしろい場所になってきている。とくに関脇栃ノ心は、大関取りのかかった場所。日々目が離せない。


5/18(金)。蒸し暑い日。たまらず楽屋で空調のドライ機能を作動させる。一人で楽屋へ来るのが初めてのお客さんと話していると、さらにもうおひとり、やはり一人で来るのが初めてのお客さんがご来店。すると、そのおふたりは会社の同僚であり、お互いに「何でここに?」と驚く。そのおふたりが同じ職場だったということに、わたしが驚いた。

 夜ふけ、ものすごいどしゃ降りになる。1時半ころ、突然iPhoneがキンコンキンコン騒ぎ出す。ミサイルかと思ったら、土砂災害警報だった。


5/19(土)。寒い日。夜、楽屋の灯油ストーブをつける。暑くなったり寒くなったり、気候のめちゃくちゃ度がますます増して来ている気がする。

5/9(水)。月曜に届いていた回転CDラックに、ようやくCDを収納完了。今まであったとがし氏特製のCD棚にAからJまでのアーチストのCDを入れ、今回増設した回転ラックにはKからUまでを入れる。残念ながら入りきらなかったV〜Zは、窓側の棚に行くことに。カウンターにみっともなく山積みにしていたCDをすべて収納し、爽快な気分になる。

5/10(木)。やはり月曜に届いていた雑誌ラックをやっと組み立てる。楽屋入り口の本棚をしまい、空いた場所にラックを設置し、新聞やチラシ、雑誌を並べることにする。今までカウンターの端っこに新聞や雑誌を並べてしまうことが多かったが、ようやくこれを解消して、気持ちがさらに少し晴れる。
5/11(金)。村上駅前の酒場、トークの最終日。0時ちょうどに楽屋を閉め、トークへ駆けつける。その夜は満席になるほど盛り上がったとのこと。わたしが行ったときには落ち着いた様子だったが、残った常連さんがまだまだ元気に飲んでいた。ちょうどご店主一弥さんが眠りから覚めたので、長年お疲れ様でしたと乾杯をする。

わたしの未成年時代、トークは純然な喫茶店だった。コーヒーを数回飲みに行った記憶があるが、薄暗くて何やら大人の空間という感じがしたものだった。それから年月を経て、一弥さんがパブトークとして夜の店に転換し、地元の常連客と旅人に愛されて来た。わたしはごくたまにしか行くことがなかったが、トークのとてつもなくゆるい雰囲気が好きだった。何ともさみしくなる。
5/12(土)。極度の二日酔い。昼ころ起きると、玄関先に大量のたけのことたらの芽が置かれていた。朝日の友人が朝届けてくれたものだった。いつも旬の味覚を届けてくれる友に感謝。夕方アンニャが腕をふるい、たらの芽ご飯、たけのこのみそ汁、たけのこ入り回鍋肉をこしらえてくれる。傑作。