村上大祭
7/6(火)7(水)。村上大祭で、久保多町のおしゃぎりを存分にひかせてもらう。6日が14時半~17時、7日が2時半~5時、8時~11時半、15時~17時、19時~21時半。本当は6日の午後と7日の8時~11時半のみの予定だったが、せっかく参加させてもらうのだからとことんやってみたくなり、急きょ楽屋を閉めることにして、7日の未明から夜までおしゃぎりにつかせてもらった。初めて参加してみての感想は、ひと言で言えば、想像以上に過酷な祭りでおどろいたということ。とくに一番屋台の久保多町だからかもしれないが、おしゃぎりをひく時間の長いこと長いこと。7日など、休憩ははさむにせよ、夜中の2時半ころから次の夜中の23時半ころまでと、ほとんど丸一日ひっぱる。休憩をうまくとって、飲酒とつまみ、食事のタイミングと量を加減しないと、とんでもないことになる。祭りでは酔いつぶれて道端で寝ている人をよく見かけるが、今回それが初めて納得できた。わたしはつなにつかまってひいていただけなので、ひくこと自体それほどきつくはなかったが、ていぎ(おしゃぎり前方のかじとり棒)に入って歌いながらおしゃぎりをあやつる人たちの体力消耗度は尋常ではないと思われる。それを本当に楽しそうに何時間もつづけるのだから、ただただおそれ入るばかり。初めて長い時間じっくり聴いた村上甚句がよかった。「いーやーお酒ーをーのーむー・・・」と「おもしょて、おかしょて」くらいの歌詞しか聞き取れず、歌の意味はほとんどわからなかったが、乗り子のかなでる太鼓と鐘とともに、ていぎの中で7~8人の輪になって歌われる村上甚句は、歌い手たちが本当に楽しそうで、はたで聴いていてじつに気持ちいいものだった。朝から夜まで休憩箇所でビールや焼酎をいただき、そこからまたひっぱり始め、とずっと酔っているのかさめたのかわからない状態がつづいたが、初参加のわたしを気づかってみなさんがビールをついでくれて、何だか恐縮しっぱなしであった。暑くてすぐのどがかわくので、結局酒には手が出ず、ビールと焼酎のお茶割りをかなりごくごくいただいた。休憩箇所で出されるコロッケやハムカツもものすごくうまかった。緊張したのが、朝3時半ころからの小町坂のかけのぼり。村上大祭の見どころのひとつで、毎年多くの見物人が集まる久保多町屋台のかけのぼりだが、楽屋後に酔って観に行くことはあっても、まさか自分が疾走する側になるとは思ってもみなかった。せったをぬいで、みな全速力でかけておしゃぎりを坂上までひきあげる。何人かから声をかけられてはずかしかったが、何はともあれ転ばずにすんでよかった。声をかけていただいた上においしい酒肴でもてなして下さった八十助酒店のみなさん、右も左もわからないド素人のわたしをやさしく受け入れてくれた久保多町のみなさん、こんなすごい経験をさせていただいて、本当にありがとうございました。そしてよければまたよろしくお願いいたします。6日15時、塩町で休憩。7日2時半、小町坂に向けて出発。7日8時、羽黒神社前に並んだ19台のおしゃぎりが出発。
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