ここ4日間
7/23(金)。オークションで競り落としたEP盤が届く。スマロ子(スマイル・ロコモーション)の「ろくでなしNight」。高校時代くるったように聴いていたKENZIの前身バンドであるスマロ子が82年にビクターから出した唯一のメジャー盤で、カセットテープで音源を入手するのがやっとだった、その筋でいうところのいわゆる激レア盤。中古レコード屋でもオークションでもめったにお目にかかることはなかったが、何と100円スタートでオークションに出ているのを発見。4990円までの自動入札にして自分の中での万全の態勢をしいて競売にのぞんだところ、何とか2300円で落札することができた。競争相手はたったひとり。こんなに安くかんたんに入手してしまっていいのかと、とても複雑な気持ちになる。届いた小さなダンボールを開けて実物を手にしたとき、高校時代のいろんな思い出が走馬灯のようによみがえった。たしかに今となっては、大手を振って世間の人々に推奨するには少し抵抗のある曲で、一種のノスタルジーであることは否めないが、高校生という多感な時期にのめり込んだ音楽というのは、やはり体にしみついてなかなかぬけないものだなとつくづく思う。でも、単純明快でかっこいい曲ではある。7/24(土)。「思い出のLP盤」という特集記事の載った村上新聞(7/25号)が届く。トムくんの取材を受けて、わたしの思い出盤も載せてもらうこととなった。話をいただいたときは浅川マキが妥当かとも思ったが、結局トム・ウェイツの2作目「土曜日の夜」(The Heart Of The Saturday Night)を選んでみた。1992年の北京留学時代にアンニャに紹介してもらった盤で、「思い出」という意味では非常に大きな1枚。今回の特集では7人の思い出盤とエピソードが紹介されていたが、まったく多種多様な選盤で、しかもみなさんそれぞれいろいろな深い思い出があり、なかなかよい特集だったと思う。トムくん、取材と執筆お疲れさまでした。ちなみに選ばれた7枚は以下の通り:・岡林信康コンサート(はっぴいえんど研究家・森田さん選)・かぐや姫フォーエバー(Home Sweet Home・佐藤さん選)・ジャズ・アット・ザ・サンタ・モニカ・シビック(コレクター・阿部さん選)・南沙織(yukiさん選)・1st/フィービー・スノー(Creamご店主・mieさん選)・ダブル・ファンタジー/ジョン・レノン(zappappaさん選)・土曜日の夜/トム・ウェイツ(わたし選)7/25(日)。岩船港にて「みなとフェスティバルinいわふね」が開催される。昼からライブの部を観に行ったが、4つのバンドのすばらしい演奏を楽しむことができた。村上のBland X、かめレオンまんが先陣を切ってブリブリのジャズロックを披露、4人の高度な技術に聴きほれる。やはりRunning On Threeが最高。zappappaさんのフレットレスベースがうなりをあげた。2番手は新進気鋭のハワイアンバンド、北越後ブルーハワイアンズ。夏の港にあうさわやかなハワイアンにいやされる。三良さんのほどよくセーブされたMCもよかった。3番手が小国より参加のハードロックバンド、モンスターハウス。毎年参加していて場内を大いに沸かせる彼らだが、今回は観客のノリも今ひとつだったせいか、ややテンションがひくかったように思う。しかしながら、中学生とおぼしき少年たちがステージ前にかけより、ヘッドバンキングなどの交流があったのは心あたたまる光景だった。とりを務めたのが、村上の音楽イベントには欠かせない存在となったブルースバンドBlend。デュオのNoadでしか聴いたことのなかったクラプトンの名曲CircusのBlendバージョンがよかった。いつ聴いてもじんと来る曲。暑い日差しの中、あめりさんと一緒に来ていたチワワのマリアちゃんとほのぼのとじゃれあいながら、チウハイを片手に生演奏を楽しむという、何ともぜいたくな昼下がり。野外のライブはこうあるべし。久しぶりの楽屋生音日曜版。遠藤ミチロウ直系の弾き語り、SATシュンくんが新潟より来演してくれる。彼の演奏を聴くために、多くの人が集まってくれ、おかげさまで楽屋は大にぎわい。バタバタしてしまいじっくり聴くことができなかったが、SATシュンくんをはじめ、来ていただいたみなさんに感謝。Blendのみなさんもお疲れのところ本当にありがとうございました。7/26(月)。いそがしかった週末がすぎて、月曜日らしい静かな楽屋。それでもカウンターには音楽好きの常連さんが集まり、音楽談義に花が咲くという、いかにも楽屋らしい光景にうれしくなる。夜更けにはお客さんが入れ替わり、鉄道好きの常連さんと旅の話など。あけぼのに乗りたい。
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