ハヤシライス
5/11(金)。楽屋には開店当初ハヤシライスというメニューがあった。売れ行きがのびなやみ、結局その大部分をわたしが朝食や夕食に食べることになり、1年もしないうちに淘汰された。洋食屋のない村上ではあまりなじみのない食べもので、わたしがハヤシライスを初めて食べたのは、たしか大きくなってしばらくしてからだった。ハッシュドビーフがなまったとか、ハヤシさんが考えたからとか、いろいろな由来の説があるハヤシライスは、カレーライスほどの国民食にはなれていない。それでもわたしはあの味が好きで、たまに食べたくなる。久しぶりに作ろうと思いたったら、あまりに前のことなのでレシピを覚えていない。しかたなくインターネットでレシピを調べてよさそうなのを試してみたが、これがなかなかうまかった。これこそ洋食という味だった。でも手前みそながら、以前楽屋で出していたハヤシライスの方がうまかったような気がする。作り方ももっと簡単だったはずなのに、思い出せないとは情けない。レシピを残しておかなかったことが悔やまれる。
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