天安門事件を思う
6/3(月)。毎月恒例のmieさんによる楽屋生音月曜版。mieさんの唄とギターに、斎藤くんのギター。最近、このおふたりの組み合わせがとてもいい。斎藤くんがからむことで、やはり相性のいい茂さんとはまたひと味ちがった音になる。mieさんの出番にしてはめずらしく、お客さんの数も少なく、じっくり聴くことができた。いろいろなハプニングもあったが、それもまたいとをかし。部活動の練習風景を見ているのような微笑ましさがあった。それにしても、「朝日があたる家」での斎藤くんのアドリブが素晴らしかった。早くまた聴きたい。
6/4(火)。天安門事件から24年。24年経った今でも、この事件のことは「反乱分子の暴動を見事に鎮圧した記念日」というのが「公式見解」のようだから何とも悲しいことだ。24年前の1989年、わたしは大学の中国語学科の一回生だった。一人暮らしにも慣れてきて、中国語を覚えるのもおもしろくて仕方なく、早く中国に行きたくてうずうずしているときに、突然起きた天安門事件。人民解放軍が民主化を求める学生を武力制圧して、世界の大ひんしゅくを買った。しばらくは中国に行けないかもしれない。そんな気がして、とてもショックだった。その翌年の夏、無事に初めて中国の地を踏み感動し、その2年後、1年間の北京留学の機会を得た。治安こそ穏やかだったが、軍人がはばをきかせている社会には変わりなかった。今でもおそらく変わりはない。共産党の一党独裁がゆるぐ気配はなく、民主主義国家とはほど遠い状態がずっと続いている。不満を持つ人民は多いはずなのに、こんな状態がいつまでも続くのは、もちろん当局による頑強な統制力もあるだろうが、経済的な自由を与えて人民の気持ちを上手にコントロールしているからのような気もする。政治的な自由はないけど、金もうけはしやすくなってきたし、まあいいかな。いつまでもこうでは、あまりに悲しすぎる。
6/5(水)。午前、朝飯に万代シティバスセンターの黄色いカレー。こういう純然たる日本カレーを食えるのは、少なくとも新潟ではここくらいしかないのではないだろうか。満腹後、シネウィンドにて、ウディ・アレン監督作「恋のロンドン狂騒曲」を観る。不倫の恋のオンパレードにやや食傷気味だったが、ストーリーの展開がなかなかおもしろかった。売れない小説家、ロイの落ち目加減がおもしろおかしい。久しぶりにドラマチックな外国映画を観た。
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