ナミさんVol.16

4/22（金）。南正人楽屋ライブ。熱心なナミさんファンのおかげで、16回目となる今回のライブも楽しく盛り上がることができた。大震災のあととあって、ナミさんも心を痛めながらの弾き語りとなった。全国から1万人が集まったという1988年の「いのちの祭り」など、大規模な野外ライブをいくつも企画して、ずっと原発に反対してきたナミさんは、今回の原発事故に対して、「だから俺たちがずっと反対してきただろうが」という態度はかけらもなく、ただ、今まで自分たちのやってきたことが何だったんだろうと無念さを感じるとぽつりと言った。今まで歌ってきた歌で、3.11以降歌えなくなったものも多いとのことで、歌える歌というものをノートに書きだしてきて、そのノートを見ながら曲を選んで歌っていた。そんな慎重なナミさんは初めてだった。そしてそのメッセージ性の強い歌の数々に、今までで一番ずっしりと重く感じられたナミさんのライブだった。こういう状況の中で、また新しい歌を作っていかなければいけないと言うナミさん。次回その新しい歌を聴くのがとても楽しみだ。

4/23（土）。オークションで見つけた「未来少年コナン」の台湾製DVDが届き、再生してみる。全26話、650分がDVD2枚に収められているというのがどうにも信じられなかったが、実際に観てみたらたしかに全話入っていて、画質もまったく問題なかったのでほっとした。中国語と日本語でそれぞれ音声と字幕があり、中国語の勉強にもなる。しばらく見入ってしまったが、やはり何度観てもコナンはいい。1978年にNHK初の本格的なアニメ番組として放映されたコナンだが、地殻変動や大津波など、今の日本の状況を予見したような内容には宮崎駿の先見性を感じずにはいられない。宮崎駿が鳴らした文明社会への警鐘のような作品でもあり、全世界の子どもたちに観てほしい日本アニメの傑作だと思う。小学校で国語・算数・理科・社会・コナンという時間割が組まれてもいいかもしれない。