浅川マキのCD~なぎらけんいちのLP

5/13(木)。1/17に浅川マキが亡くなってもうすぐ4ヶ月。1990年に出された浅川マキ自選のCD10枚組ボックスセットが復刻され、12日に楽屋に届いたので、何枚か聴いてみた。レコードやCDではすでに所有している10枚だが、学生時代に買いそびれたボックスセットで、何としても入手したかったので今回の復刻はうれしかった。浅川マキはCDの音が気に入らなかったらしく、一度CD化された数枚の初期作品もすべてマキ自身によってすぐ廃盤にされてしまったので、初期の作品がCDで聴けるというのはとても新鮮なことだ。10枚の中に「MAKI LIVE」が入っていないのが残念で、「裏窓」と「UNDERGROUND」が入っているのがうれしい。「ONE」もいい。で、実際に聴いてみてどうか。・・・少し味気ないというのが第一印象。レコードとCDの音のちがいなどわたしにはわかるわけもないのだが、音が出るまでの過程が何だか短すぎる。楽すぎるとも言うのだろうか。何百回と浅川マキのレコードをターンテーブルにのせてきたせいか、何か妙な感覚がある。「裏窓」はやはりボロボロの真っ黒いジャケットから取り出して、針の音とともに聴く方がいい。このボックスセットの復刻はたしかにうれしかったが、思ったほどの感動がなく、かえってレコードに対する愛着がさらにわくという意外な結末に終わってしまった。異常な天気のこの5月。ストーブと空調の両方つけた寒い夜、来てくれたお客さんは3人で、本当に寒かった。12時きっかりに閉店し、寒い気持ちでまっすぐ帰るのも何だなと、無理を言ってCreamに寄せてもらう。遅い時間の客にもいっさいいやな顔をせず迎えてくれるご店主mieさんには本当に頭が下がる。ところでこの日のmieさんの選曲にはおどろいた。吉沢元治、三橋誠、なぎらけんいち、ディランセカンド・・・。もちろんすべてLP。帯付き見開き盤でなぎらけんいちの「葛飾にバッタを見た」なんて初めて見た。フリージャズの名手、吉沢元治のソロアルバムにもびっくり。全編ベースソロの即興演奏。Creamでフリーが聴けるとは夢にも思わなかった。ご自分では「できるだけ避けているアルバム」と言いながら、「でもこの曲わりといいのよね・・」とはずかしそうに結局片面全部かけるあたりが何ともmieさんらしい。うまい芋焼酎と70年代フォークを堪能して、気持ちよく帰宅。mieさん、ありがとうございました。【本日の1枚】きのうの思い出にわかれをつげるんだもの/ザ・ディラン・セカンド

楽屋 GAKUYA

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