育て上げネット~昼の楽屋
10/27(水)。いきなり寒くなった村上市。今季はじめて暖房を入れる。たしか10月はじめころまで冷房を入れていたので、冷房から暖房までの切り替え期間が1ヶ月もなかったことになる。いくらなんでも短すぎやしないだろうか。そろそろ灯油もたのまねば。NPO法人「育て上げネット」の工藤啓さんがご来店。先月ベルリンから来ていたイーゼとマッツェが東京で工藤さんに取材をして、その際楽屋を紹介してくれていたのだが、今回瀬波の「村上地域若者サポートステーション」(村上サポステ)が講演に招いていて、せっかくなのでと楽屋にも寄ってくださったのだった。育て上げネットも村上サポステも、いわゆる「ニート」や家にひきこもる若者たちを支援する組織で、工藤さんの話はとてもリアルで興味深いものだった。「本当はわたしたちみたいな組織が必要なくなるべきなんですがね・・」と言う工藤さんだが、全国各地のそういう施設、団体に講演を依頼されているというのが現状で、若者の就労問題の大きさがうかがえる。そうした問題に対して、わたしにはため息をつくばかりしかできないが、実際に行動している工藤さんやモキチさんには頭が下がる思い。10/28(木)。mocaに連載させていただいている拙文「音楽にかまけて」を読んで楽屋が気になっていたという方が来てくれる。ありがたい。長い間関東に暮らしていて、おそらく定年退職で最近村上に戻ってきたその方は、ジャズが好きでその昔はよくジャズ喫茶に通っていたらしい。わたしに何度も握手を求めながら、昼やらなきゃだめだよ、としきりに言われ、あらためてうーむと考えた。自分で言うのも何だが、昼の楽屋の雰囲気もたしかにいい。そういえば、楽屋を開いてまもないころ、昼もよくひとりで楽屋にいりびたってはしゃいでいたら、ある日の昼すぎふらりとお客さんが入ってきて、普通にテーブル席につき、「コーヒー」と言われ、「あ、は、はい」と思わずコーヒーを出したことがあった。あれは何とも貴重なお客さんだった。照明ひとつつけていなかったが、じつに自然だった。昼の楽屋。あこがれのモーニングとならぶ、わたしの課題のひとつかもしれない。
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