インターネット・オークション
1/10(木)。久しぶりに風邪をひき、久しぶりにブログを書く。楽屋に着くと、数日前に落札したレコードが届いていた。梶芽衣子「怨み節」、ジャッキーチェン「さすらいのカンフー」、デイブブルーベック「テイクファイブ」、メリーホプキン「悲しき天使」のEP盤4枚。哀愁に満ちた「悲しき天使」を楽屋で聴きたいとずっと思っていた。ジャッキーチェンが英語で歌う「さすらいのカンフー」が、湯川れい子作詞の宇崎竜童作曲と知り、驚く。「怨み節」は、「恨み」よりうらみが深く強そうだが、梶芽衣子の歌声は意外と軽く、それほどうらみがましくない。「テイクファイブ」は4曲入りで、「アンスクウェアダンス」も入っていたのが決めて。こういったシングル盤が、このころはネットオークションでもかんたんに、しかも子どものおだちん程度の値段で手に入る。レコード屋で物色する際、わたしはシングル盤のコーナーはほとんど見ない。アーチスト別やジャンル別に仕切られていれば見ることもあるが(こういうとき「ジャンル」はありがたい)、仕切りなしにどかっとまとめられていて、見るのが面倒くさい店が多いので、どうも敬遠してしまう。その点、ネットオークションでEP盤を探すのはとても楽でいい。だいたいは名前やジャンルはごちゃまぜになっているが、それでも1000枚くらいの出品なら、1ページに25枚掲載されているページを40ページ見ればあさり終わる。ちゃんとジャケットも載っているのでとても見やすい。これはLP盤もしかり。ただし、目はかなり疲れる。中古レコード店からの出品にはたまにキズ盤があり、悲しくつらい思いをすることもあるが、やはりネットオークションの魅力は、個人の出品者から美品を廉価でゆずってもらえることだと思う。レコードを出品するくらいの人はそもそもレコードが好きな(好きだった)人で、レコードを大切に保管しているので、ほぼまちがいなく美品が送られてくる。びっくりするくらいのピカピカ盤が数百円という値段で得られることも少なくない。レコード屋で1枚1枚レコードをめくりながら、「おっ!?」という掘り出しものを見つけたときの感動には遠くおよばないものの、ネットオークションは今やありがたいレコード蒐集手段のひとつではある。
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