「無常素描」上映&トーク
10/21(日)。村上の有志集団「映像から暮らしと環境を考える会」が企画したドキュメンタリー上映&トークの第1弾が、情報センターで開かれる。震災関連のドキュメンタリーという、決して娯楽的ではない真剣な映画ということもあり、なかなか動員もふるわなかったものの、初回は約60人のみなさんが観に来てくれた。チケットを買っていただいた方々、宣伝に協力して下さった方々、この企画に理解を示して下さった方々すべてに感謝。わたしも世話人として参加しており、当日は機械を操作する上映係を担当。情報センターの係の人に事前講習を受け、本番でも何とか映像をスクリーンに映し出すことに成功してほっとする。DVD作品とは言え、やはり大画面で観るのはいい。第1弾の上映作品は、「無常素描」という震災直後に撮影されたドキュメンタリー。ナレーションも音楽もいっさいなし。ただただ、がれきと被災者が映し出されるという何とも切なく淡々とした無機的な作品。舞台のすそで観ながら、不届きにも途中ねむくなってしまったが、ニュースでもあそこまでまじまじ災後の様子を見ることはなかったので、かなりのインパクトがあった。あらためて、あの地震の被害がどれほどまでに甚大だったかということを思い知る。上映後のトークでは、福島から新潟に避難されて、今は新発田市金塚で「かふぇかじ川」を営んでいる伊藤夕佳さんのお話をうかがった。地震のときの様子から新潟への避難、店を起こすまでを過程など、生々しくもとても力強い語りだった。避難の途中で石を投げつけられたり、宿泊を拒否されるといった、福島県民ということで受けた謂れのない差別には驚かされる。地震後のまったく電気のない夜、星がとてもきれいで、地球が一度リセットされたような感じがしたという伊藤さんのことばが印象的だった。第2弾「普通の生活」は、11月17日(土)上映の予定。
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