ギターギターギター5
6/24(日)。山形のミュージシャンによるオムニバスライブ「ギターギターギター」の第5弾。年に1度催しているので、始めてから5年も経つことになる。毎年来て下さるミュージシャンとお客さんに感謝。今回は、出演順に(1)東京から初参加のシノさん(2)5回目の来演になる山形市のギタリスト星野輝久さんとボーカリスト井上優子さん、(3)おなじく毎回参加でこのライブを毎年企画していただいている鶴岡のギタリスト岡部繁さんと、岡部さんが東京でライブをされるお店のご店主でありドラマー兼パーカッショニストMINOLさん、という多彩なメンバーでの3部構成ライブだった。いつもは「ホープフル・モンスターズ」というバンドで活躍されているシノさんは、バンドのオリジナル曲をギター1本で弾き語り。どれもシンプルでポップな感じの曲で、素敵な演奏だった。ベテランフォーク歌手の中川五郎との共作という「サイモン・シングス」が、妙に耳に残るインパクトがあった。「誰かの部屋の天井は、誰かの部屋の床」。バンドでのシノさんの演奏も聴いてみたい。星野さんと井上さんは今までとちょっとちがう雰囲気の演奏で新鮮だった。とくに、星野さんがクラシックギターを弾くかたわらで井上さんが詩を朗読するというのがよかった。海を買いたい女の話。浅川マキの「ふしあわせという名の猫」が歌われたのにはびっくり。井上さんはカルメンマキが好きで、カルメンマキもこの曲を歌っているとのこと。リハーサルで急きょ決まったらしいMINOLさんのパーカッション参加もすばらしかった。よくを言えば、星野さんのボケと井上さんのツッコミによる山形弁トークがもっと聴きたかった。岡部さんのクラシックギターによるオリジナル曲もあいかわらずよかった。そして何と言っても、MINOLさんのカホンとシンバルによるパーカッション演奏がすごい。岡部さんのオリジナル曲「パーカッシブ・インプロビゼイション」でのふたりのセッションは、ギターもパーカッションも実にパーカッシブなインプロビゼイションで、迫力満点だった。MINOLさんは岡部さんとのデュオとばかり思っていたが、結局シノさん、星野さん井上さんのセットにも参加して、みなさんのそれぞれのギターや歌に合わせて見事な即興演奏を聴かせてくれた。MINOLさんがやっている立川の「ギマーラ」というお店にも行ってみたい。
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