アベ・コレクション
8/17(水)。村上を離れ今は新潟で勤務されているコレクター阿部さんより、2箱のダンボールに入ったレコードと本が届く。ご実家でコレクションの整理をされて、楽屋にその一部を差し入れて下さった。阿部さんには、村上在勤時代本当にいろいろなことを教わったが、このようなコレクションまでいただいてしまい、まったく恐縮至極。さすがは楽屋のレコード棚の内容をほぼ把握している阿部さん、差し入れて下さったレコードはほとんどが楽屋にないものばかりで、楽屋に少なかったビッグバンドものが多く入っていたのがとてもうれしい。いただいてからもう何枚も聴いているが、カーメンマクレエ、サラボーン、エラフィッツジェラルドなどのボーカルものもいい。本は、今は亡きジャズ評論家植草甚一の、70年代に出版されたジャズや映画の貴重な評論集30冊。本を読むのが非常におそいわたしにはいつ読み終わるのかまったく見当がつかないが、ゆっくり読みたいと思う。阿部さん、ありがとうございました。8/18(木)。180本入りの黒い綿棒を買う。綿の部分が小さな4連だんごのようにデコボコしていて耳アカが取りやすいのはいいが、パッケージに書いてある「黒いよく取れる綿棒」という題名が気になる。「よく取れる黒い綿棒」の方が、聞いた感じがいい。名詞の前に形容詞を2つ並べる場合、短い方の形容詞を名詞の前に持って来た方がしっくり来るような気がする。例えば、「木綿のかわききったタオル」より「かわききった木綿のタオル」の方がよさそうだし、「干上がってだいぶ時間のたった小さな魚」ならなおさらだ。「小さな干上がってだいぶ時間のたった魚」とはまず言わないだろう。あまり気にしたことがなかった日本語文法で、何かそういう法則があるのかどうかわからないが、むかし学校で習っていたのなら、何を今さらということになり、はずかしい。
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