天田透トリオ〜天ぷらウォーク

4/5(木)。天田透トリオの楽屋ライブ。天田さんの来演は今回で3回目となり、ベースの井野信義さんとドラムスの田中徳崇さんは初めての楽屋入り。この2月、ドイツの名門レーベルENJA(エンヤ)から天田さん初のリーダー作「Berlin」が発売された。天田さんがさっそく送って下さったが、聴いてみると、帯に書いてある「21世紀のスピリチュアル・ジャズ」といううたい文句にふさわしい、今までにはなかったような新しいジャズ。このCDの発売記念として、録音メンバーで甲信越5ヶ所をまわるツアーが組まれ、村上のライブが初日となった。マルチフルート奏者と紹介される天田さんは本当にマルチで、フルート、アルトフルート、バスフルート、コントラバスフルートと、実に4種類のフルートを曲々で使い分け、激しく動きながら吹きまくる。日本ジャズ界の重鎮、井野さんのずっしりと安定感抜群のベース、10年米国で修業を積んできた田中さんのドラムスも、それは見事だった。天田さんの作った11拍子の曲など、とても難解と思われる曲を実に楽しそうに演奏するおふたりで、レベルの高さが容易にうかがえた。フリーのようでフリーでもなく、ドルフィーのようでドルフィーでもない、日本のジャズ界に新風をふきこみそうな天田さんの演奏に、これからも期待したい。3500円と楽屋ライブにしては高額な切符代にもかかわらず聴きに来て下さったみなさんに感謝。4/7(土)。村上野道クラブ主催の天ぷらウォークに参加。未明に雪が降り、まったく冬のように寒かったが、総勢20名の歩き好きの方々が集まり、和気あいあいとゆっくり歩く。瀬波の青少年ホームを9時に出発して、瀬波中町、浜新田の畑道を通り、瀬波温泉はぎのやの手前から山に入り、遊歩道を歩く。鱸ヶ池、道玄池のわきを歩いて、車道に出ることなく諸上寺公園に到着。2時間ほど歩いて、およそ7km。けっこうな起伏のある山道を歩くのはほどよい運動になり、途中雪はちらついたものの、気持ちのいい歩きになった。道中、天ぷらにする食材を収穫しながら歩くというのが本来の趣旨ではあるが、いまだこの気候であれば食材となるような山野草はほとんど見当たらない。それでもみなさんはアザミやセリなどを採取し、持ち寄りの食材とともに天ぷらにしていただいた。天ぷらはクラブの女性陣が一手に引き受けて下さり、わたしなどはただただ揚げたてをいただくばかり。何とも申し訳なくも、たいへんにありがたく、そして本当にうまかった。揚げられた食材は、アザミ・セリ・フキノトウ・シシャモ・エビ・イカ・ミョウガ・ナス・シイタケ・マイタケ・ネギ・アユ・アラスカ・サツマイモ・エリンギ・レンコン・ドングリ(イタドリ)・カボチャ・チクワ、おそらくこのくらいで、実に20品目にもおよんだ。初めて食べたアザミがうまかった。普段は好んでは食べないサツマイモやカボチャも、この天ぷらウォークでは不思議ととてもうまい。この日のために周到な準備をされた野道クラブ天ぷらトリオのお三方、天ぷらを揚げて下さったみなさん、持参分を早々に飲み干してしまったいやしいわたしを見かねてお酒をわけて下さったゆう子さん、ギスケくん、帰りに送ってくれたかよちゃん、ありがとうございました。4/8(日)。アンニャ、無事ドイツから村上へもどる。ドイツへも村上へも、アンニャにとってはどちらも「帰る」ことになるので、いつも表現になやむ。帰省と帰宅でわけるべきか。とにかく平安な道中で何より。4/9(月)。歓迎会が始まるころであろう、新年度が始まって2週目の月曜日。混んではくれまいかという思いもむなしく、お客さんが2人と極々静かな夜だった。アンニャがドイツから持ち帰ってくれたLPやCDを聴きながら、水を数杯飲む。4の字をしたコントラバスフルート。
フルートよりもう一つ大きいアルトフルート。
アルトフルートのさらに低音のバスフルート。
天田さんを紹介して下さった加藤さんにはライブの企画段階から大変お世話になった。加藤さん、ありがとうございました。
天ぷらを楽しみに、遊歩道へ入る。
未明の雪が残る山道を歩く。
たやすく触るととんでもなく痛い目にあうアザミ。天ぷらにするとトゲもわからなくなり、うまい。
天ぷら担当のみなさんの手際のよさには驚くばかり。次から次へと天ぷらが揚がっていく。
カボチャ、シシャモ、アザミ。
雪は降っても、雨にならないだけ助かった。

楽屋 GAKUYA

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