礒見博トリオ
5/16(木)。久しぶりに揚子江のしいたけ炒飯を食べる。相も変わらず、うまい。味が落ちたという噂が聞こえたこともあったが、心配なし。うまい。
5/17(金)。ドラムス礒見博、ギター加藤崇之、ベース渋谷盛良というトリオによる楽屋ライブ。セロニアス・モンクの曲を中心に、スタンダードジャズの曲々が独特のアレンジで演奏され、得も言われぬアバンギャルドな世界がくり広げられた。ドラムスの礒見さんは鶴岡出身のドラマーで、その昔日野皓正とも共演していた日本ジャズ界のベテラン。加藤さん、渋谷さん、ともにフリージャズ界のベテランで、個々の技量の高さが容易にうかがえる。そして何と言ってもお三方の個々の音色がとてもすばらしい。リハーサル時点で、もしかしたら完全なフリージャズかもしれない・・・と心配にもなったが、いざ始まってみると、フリージャズにはとどまらず、ボサノバ、プログレッシブ・ロックとさまざまな要素の入った、今までに聴いたことのないような音楽に引き込まれた2時間だった。夕方、楽屋に入ってくるなり、何やらうれしそうな顔をしてくれたのが加藤さん。浅川マキ、フェダイン、南正人などなど、わたしの好きなミュージシャンと共演している加藤さんは、楽屋の趣向にいち早く反応してくれて、加藤さんが参加したナミさんとフェダインのセッション盤が楽屋にあると知ると、「だいたいマスターの正体がわかったよ」と意味深なことを言って笑っていた。さらに京都のろくでなしが大好きだと言う加藤さんと、話が合わないわけがない。浅川マキとのエピソードなど、興味深い話をいろいろと聴かせてくれた。浅川マキが気に入っていたと言う加藤さん参加のCDまで寄贈してくれて感激。ろくでなしの横田さんに似ているその風貌からくり出されるギターの音色を、もっと聴きたいと思った。うれしい出会いに感謝。
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