10月の楽屋と店主
新潟。Carmen&Anjaと駅前「串カツ田中」。ホッピーと串カツに癒される。駅前楽天地「Bar Chetta」へハシゴ。村上出身の心優しいマスターがひとりで切り盛りする良店。洋酒の種類が豊富で、ここではいつもおいしい酒にありつける。タブレット端末より音楽がリクエストでき、3人であれこれ好きな曲をかけてもらう。
わたしの好きなマッコイ・タイナーの「パッション・ダンス」が飛び出してびっくり。古川さんの力強いランニング・ベースに聴き惚れる。初めて聴く平林さんのテナーサックスと松末さんのトロンボーンも良い。よう子さんのボーカルがいつの間にかパワーアップしていたのにも驚いた。ジャズのスタンダードから「荒城の月」まで、いつも多彩な選曲で楽しませてくれる高島田さんのエンターテイメント性も素晴らしい。次回のライブがとても楽しみだ。
10/14(日)。
退職を機に村上にもどってきたという方が初めて楽屋にご来店。こんなところにこんな店があったとは知らなかったと驚かれていた。70年代フォークを聴きながら、その方とあれこれ話す。
退職後の暮らしを村上でと移り住んでくる、または退職後に故郷にもどってくるという方は、村上にけっこういらっしゃると思う。そうした方々をターゲットにすべきだと言われたことがある。ターゲットという表現はともかく、そうした方々がくつろげる場所にしたいとつねづね思っている。ありがたいことに、世代性別へだてなく老若男女に寄っていただいている楽屋だが、年配の方がふらりと寄ってくれると、何だかうれしい。たまに酩酊年配者に手を焼くこともあるが。
いつもは静かな月曜日に、団体のお客さんあり。ありがたい夜となる。突然の団体さんというのは、店をひとりでやっているわたしにとっては得てしてあたふたしがちだが、なじみの団体さんとなると、だいたい進む方向がわかるのでとてもやりやすい。この日の団体さんも、楽屋の勝手をよく知る皆さんなので、とてもスムーズに給仕をすることができた。と思う。
10/16(火)。
会津の諸橋近代美術館へ、パメラ・クルック展を観に出かける。クルックは、キング・クリムゾンなどのジャケットも手がける英国の画家。何と表現すればいいのかわからないが、何となくユーモラスで不思議な感じのする絵を描く。諸橋近代美術館の設立者、諸橋廷蔵がクルックの展覧会を観てその作品を気に入り、展示されていたすべての作品を購入したというからすごい。わざわざ出かけて行った甲斐のある展覧会だった。五色沼の近い山あいに突如として現れる、西洋の城のような諸橋近代美術館自体の存在感も強烈だった。サルバドール・ダリのコレクションでも知られているが、正直言ってダリの作品にはあまり魅力を感じなかった。ちょうど紅葉の時期かとも思ったが、紅い葉には少し早くて残念。
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