稀勢の里、引退
1/11(金)。
正月明けだからか、連休前だからか、とても静かな花金。セイさんイツヨさんにご来店いただき、音楽談義。セイさんが持ってきてくれたCDで、日食なつことPhishを初めて聴く。日食なつこ。何とも変わった名前で、歌もおもしろい。凄腕ミュージシャンが集まってできたバンドというPhishがかっこいい。セイさんいつもありがとうございます。
1/13(日)。
村上個人囃子こと菅原さんによる楽屋生音日曜版。今回は久しぶりにアルトサックスでの演奏が聴けて心地よかった。ジャズのスタンダード「You’d so nice to come home to」でおー!と思っていたら、帰宅願望曲つながりで「帰ってこいよ」が飛び出した。このセンスはすごい。この日も新曲がどんどん出てきて、菅原さんのレパートリーの広さに改めて驚かされる。
閉店後、翌日のライブのまかないカレーを作りながらNHK「ラジオ深夜便」を聴いていると、「ロマンチック・コンサート」がチャールス・ミンガス特集とのことで、ボリュームを大きくして耳をそばだてる。「Pithecanthropus Erectus(直立猿人)」からはじまり、「Haitian Fight Song(ハイチ人の戦闘の歌)」、「Goodbye Porkpie Hat」、「Fables Of Faubus(フォーバス知事の寓話)」などなど、わたしの好きな曲ばかりかけてくれるのでうれしくなる。おかげで快適にカレーを仕込むことができた。
1/14(月)。
新潟のシンガーソングライター、クマガイマコトさんの楽屋ライブ。今回は山形より強力なおふたりの共演を得て、大いに盛り上がった。楽屋初登場のあべあいこさん、このところクマガイさんのライブに毎回駆けつけてくれる小国のグラスマン、そしてクマガイさん、という順で、それぞれのオリジナル曲を弾き語った。
まず、声が良くて驚いた。ユニークなオリジナル曲もさることながら、淡谷のり子の歌った日本語詞を自分なりにアレンジしたという「枯葉」がとてもいい。また聴きたいシンガーソングライター。
今回も大迫力の弾き語りで場内を沸かせたグラスマン。長靴の歌「ブラック・ラバー・ブーツ」がかっこいい。
今回も独特の語りと弾き語りで最後まで盛り上げてくれたクマガイさん。クマガイさんには女性のリピーターが多く、ライブが今年になってもう5回目だという熱狂的なファンもいて驚く。「狂ったピアノ」がわたしのお気に入りである。
終演後、お客さんがいなくなった楽屋で奏者のお三方と一緒に飲み語らう。あれやこれやと音楽談義。楽しくなり、ホッピーを飲み過ぎてしまう。
1/15(火)。
午後、新潟。シネウィンドにて、高橋竹山のドキュメンタリー「津軽のカマリ」を観る。高橋竹山といえば、ジャズ界のチャールス・ミンガスのような、屈強で怖いくらいの人物かと思っていたが、実際の語りなどを聞いてみるとまったくそんなことはなく、人間味のある優しいおじいちゃんというような感じの人だった。村上の津軽三味線奏者、大谷菊一郎さんの演奏をまた聴きたくなる。
映画後、養老乃瀧新潟寄居店。全国チェーン店ということを一切感じさせない、実にアットホームな酒場。ご夫婦ふたりで切り盛りして41年になるという。料理はすべてご主人の手作り。こういう養老乃瀧は、相当に珍しいと思う。女池菜のおひたしやモツ焼きなどで、麒麟山の燗酒を数本飲む。ほくほくのクワイ揚げがうまかった。
ロックバーUFOへハシゴ。今年初のUFOも、相変わらず居心地抜群の快適空間だった。ロックの名盤を聴きながら、ラム酒を数杯飲む。
【この日のUFO盤】
Live In Japan/Beck, Bogart&Appice
Are you experienced/Jimi Hendrix
Octopus/Gentle Giant
Live In Japan/Deep Purple
ディープ・パープルのライブ・イン・ジャパンは、欧州では「Made In Japan」というタイトルだったと初めて知る。
1/16(水)。
朝、横綱稀勢の里引退の報。先場所初日から4連敗で休場し、今場所も初日から3連敗を喫し、とうとう横綱の地位を返上した格好だ。横綱になった途端に大怪我をして、横綱在位期間は本当につらかったことだろう。やっと楽になれて、良かったと思う。これからは後進の指導にあたるとのこと。稀勢の里がどんな力士を育てるのか、とても楽しみ。
昼、リサイクルショップ「リスペース」をのぞいた後、近くの食堂「紫竹苑」。何ともしぶい店構えと立地に、入るのに少し躊躇したが、入ってみたら実に気楽な大衆食堂だった。ボリュームのあるカツカレーで満腹する。腹を空かせてまた寄ってみたい。
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