奥三面のドキュメンタリー
5/21(火)。
十両と幕内初盤の相撲まで観て、新潟へ出る。今場所の相撲は、十両の豊山と安美錦、新入幕の炎鵬の相撲を楽しみに観たが、3人とも苦戦を強いられた。
古町「歩苑」で眞露の炭酸割りを飲みながら、ホルモンなどをつつく。久しぶりに「Editor's Cafe」へハシゴ。ジョーさんと話すのも久しぶり。ラフロイグをふたつ飲み、Milton Banana Trioの「Vê」を聴く。ブラジルのボサノバ・トリオ。UFOへハシゴして、ラム酒ふたつで本日の打ち止め。
5/22(水)。
午前、万代シネ・ウィンドで「主戦場」を観る。日系米国人のミキ・デザキが、日本の従軍慰安婦問題についての肯定派と否定派の意見を聴き取りしたドキュメンタリー。肯定派の立場からの撮影というよりは、両派に対する取材を通して、結果的に肯定派の意見に軍配を上がった感じ。否定派も肯定派も、観る価値がある。
5/25(土)。
今年初のキス釣り。真っ昼間に出かけ、9尾しか釣れなかったが、気持ちのいい時間だった。アンニャは初泳ぎ。外気は真夏並みの暑さでも、やはり海水はまだ冷たいとのこと。
夕食に、魚武ジャンボさんのオリジナル、キスの梅肉揚げをアンニャが再現。海苔に、梅肉、ネギ、キスなどをのせて巻いて、天ぷら粉をつけて揚げる。具材のバランスがやや本家とちがっていたが、基本的にあの味がよみがえった。
5/26(日)。
大相撲夏場所、千秋楽。14日目に平幕の朝乃山が初優勝を決める。豊山は8勝7敗、安美錦と炎鵬はともに7勝8敗という成績に終わった。炎鵬と松鳳山の一番が凄まじかった。前頭14枚目の炎鵬は、何とか来場所も幕内に残れる見込み。がんばってほしい。この日は、首相の安倍夫妻とトランプ夫妻が最後の取り組みたった5つのみを観るために来場し、大混乱を招く。力士たちにも影響を及ぼし、大迷惑となる。相撲を利用してまでトランプにこびへつらう安倍の姿が恥ずかしい。
5/27(月)。
夕、新潟のWebマガジン「Things」の取材を受け、久しぶりに過去を語る。県内の数ある店の中から取材対象に選ばれたのは何とも光栄なことだ。どのような記事になるのか楽しみ。
夜、楽屋を臨時休業して、 東京目黒のアピア40で開催されたミチロウさんの追悼イベントの映像をインターネットのライブ配信で観る。19時から0時半まで、実に濃密な内容のトーク&ライブだった。ライブは、幕開けの友川カズキの弾き語りと、ラストを飾った大友良英と西村雄介、山本久土による「ワルシャワの幻想」が圧巻。アピア店主の伊東玲育氏から、音楽葬の告知あり。10/14(月)渋谷クアトロにて開催とのこと。
5/28(火)。
夜、セイさんと飲む。まずは細工町「もらい鈴」。これまで数回しか行ったことがなかったが、居心地も味も人柄もいい大衆的な酒場。たまごを5つは使っていると思われるだし巻きたまご、軟骨の唐揚げなどをつまみながら、金乃穂を4合ほど飲む。
雨の中を数分歩いて、「むらさき」へハシゴ。セイさんがむらさきに入るのは初めてとのこと。すぐにお気に召された様子でうれしくなる。われわれが入って程なく、半年ほど前にむらさきで会った東京からのヤマさんご夫婦がご来店。再会を喜び合う。ヤマさんは戦前ブルースを研究されていて、実に話がおもしろい。セイさんが雨が好きだと語り出すと、ヤマさんがわたしもなんですと盛り上がる。セイさんいわく、「わたしの嫌いな言葉は『空梅雨』です」。これには一同大笑い。わらびのおひたし、中華クラゲの和えもので、初孫を数杯飲み、酩酊する。
5/31(金)。
昼、村上教育情報センターにて、16mmフィルムの映し方を教わる。16mmでしか現存していないドキュメンタリー「越後奥三面〜山に生かされた日々」の上映会を開催するにあたっての予習。フィルムを引っ張り出して、何箇所ものローラーに通して、下のリールに巻き取らせる。途中、あえてたるみをつけなければならない箇所などもあり、かなりややこしい。つけ焼刃的に教わったところで当日無事に上映できるか心配になるが、上映係が4人いるので何とかなるかと腹をくくる。映し出された映像が素晴らしい。DVDやビデオ映像とはちがう味わいがある。内容も興味深く、これがDVD化されていないのは何とももったいないことだとつくづく思う。
6/2(日)。
昼、情報センターにて、「越後奥三面〜山に生かされた日々」を上映する。映像から暮らしと環境を考える会主催の無料上映会。姫田忠義監督とスタッフが奥三面集落に入り、1980年より4年かけて人々の普段の生活を取材した貴重な記録。おそらくこのころはすでにダム建設の計画が決まっており、集落の人たちは、この撮影のすぐあとの1984年ころ、村上への集団移転を余儀なくされた。わたしが中学2年か3年のころ、三面からの転校生が何人か来たのを覚えている。自分たちの集落が水没させられるというのは、どんな気持ちだろうか。上映会には、今村上で暮らす元奥三面集落の人たちも多く来場していたようだ。彼らはこの映画を観て、懐かしかったのか、悔しかったのか。治水事業の一環とは言え、相当に残酷なことだったのだろうと、今になって改めて思う。
夕、村上駅前にて万灯神輿渡御が行われる。今回で17回目となる駅前の神輿祭り。わたしもスタッフの一員として、スポンサー用の桟敷席で接待係となった。神輿のほか、瀬波潮太鼓やよさこいソーランも披露され、華を添えてくれた。米弥旅館の前では、楽屋でもおなじみのせいの正晃さんがゲリラライブを決行。やや浮いていた感も否めないが、これまた新たな一興となった。
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