コルドンブルー
5/2(日)。アネリーが夕食に「コルドンブルー」を作ってくれる。「コルドンブルー」は豚肉にハムとチーズをはさんで揚げるフランス料理で、アンニャの家ではことあるごとにアネリーがこしらえる定番の一品。わたしがドイツに行ったときもふるまってくれて、今回リクエストしてみたら快く作ってくれた。それほどむずかしい料理ではないそうだが、非常にうまい。少し厚めの豚肉スライス2枚のあいだにハムとチーズをはさんでつまようじで縫うように閉じて、たまごとパン粉をつけて揚げてできあがり。肉に肉を入れるのが少し妙にも感じるが、本来は貧しい人たちの料理だったそうで、肉に肉という組み合わせが彼らのせめてものぜいたくだったのかもしれない。この場合の主食的存在となるじゃがいももまたいい。至福のドイツ的日曜晩餐。楽屋は連休中では最大級のにぎわいとなり、おどろく。うれしかったのは、お客さんの出入りのタイミングがすばらしかったこと。テーブル席から一組のお客さんが去ると同時に新しいお客さんが入ってくるという、何とも理想的な入れ替わりが昨晩は何度かあった。少しタイミングが悪いと、満席のとき入ってきたお客さんを断ったすぐあとに「マスターお会計」とテーブル席が空くということがままある。「もう帰るからここどうぞ」とすっと立ってくれる心あるお客さんもいるが、昨夜はそういう気をつかってもらう必要もなく、すんなりお客さんを迎え入れることができてよかった。かなり疲れた夜更けころ、ひとり残った海さんとフランク・シナトラを聴きながら、ブラック・ニッカを飲んだ。【本日の1枚】The Cats/Tommy Flanagan
0コメント