おじちゃん
10/7(木)。両親が共働きだったため、わたしを生まれた時からあずかって育ててくれた向かいのおじちゃんが5日に亡くなり、告別式に参加した。渥美清と同じ1928年生まれで、82歳。まったく血はつながっていないが、実家よりおじちゃんおばちゃんの家の方がわたしにはずっと居心地がよく、親が夕方むかえにきてもなかなか帰ろうとしなかった。もうだいぶ前に定年退職され、元気だったころは楽屋にもよく飲みに来てくれたおじちゃん。「まーちゃん、ニニ・ロッソあっか」「誰それ?」「トランぺッターで『夜明けのトランペット』って曲がいいんだ」「へえ」数日後、わたしはハードオフで「夜明けのトランペット」が入っている「ゴールデン・トランペット」という二二・ロッソのEP盤が100円で売られているのをみつけ、おじちゃんが来てくれたときにすぐかけた。おじちゃんはとてもうれしそうに聴いてくれた。哀愁にみちた、むせび泣くトランペットだった。おじちゃんは中島みゆきの「地上の星」も大好きだった。しかしわたしはなぜかその曲を仕入れる気が起きず、「まーちゃん、地上の星あっか」といつもおじちゃんにきかれるたびに、「かんべん、ねんだよね・・」とつれなかった。おじちゃんに楽屋で「地上の星」を聴かせられなかったことを、りりしい遺影をながめながらあやまった。おじちゃん、ありがとう。ゆっくり休んで下さい。
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