雷~あつみ温泉
11/6(土)。よい天気だったので、雷(いかずち)あたりを歩こうと思い、アンニャと出かける。ところが海岸線を車で走っているうちに雨になり、結局かさをさして雷集落を散策して歩きは終了。山形県境に近い雷はずっと前から行ってみたかったところだったが、今の今まで機会がなく、今回ようやく訪ねることができた。府屋から東に入り、小俣集落を経由して山の方に進んでいくと、一番奥に雷集落がある。おそらく大川に沿った道だと思うが、途中の景色がまたすばらしかった。雨の中の紅葉、釣り心かきたてられる美しい渓谷、古い隧道、田んぼには猿の群れ。雷集落につくと、まず目に入るのが雷小中学校の校舎。今はもう廃校になってしまったが、わたしが中学生のころは卓球部が強くて印象に残っている学校だ。冬は相当雪深くなるであろうこの土地で、伊藤くんや間さんたちが練習をつんで強くなったのかと、ひとり感慨にふける。学校入り口には校歌のかかれた碑。「雪崩の音が雷に 聞こえて春がやって来る」。ダイナミックな出だしの歌詞だが、生活の大変さも伝わってくる。集落内では、家々の軒下で女性たちが赤カブを洗っていた。そろそろ漬け込みの時期なのだろう。この地域は赤カブの漬けものが有名で、とてもうまい。集落の中を流れる渓流もまた絶景。来年は竿を持って再訪したい。歩こうと思っていた県境は、結局車で通過、県境を越えてすぐの集落関川を通って越沢へ。345号線沿いにある越沢のそば屋「まやのやかた」に行ってみたが、新そば祭りという催しものをしていてやたらにぎわっていたので、尻込みして引き返す。風呂にでも入ろうということになり、あつみ温泉。温泉街の中にぽつんとある「下の湯公衆浴場」に入り、U子さんに紹介してもらったそば屋「大清水」。3時という中途半端な時間でもきちんと開いていて感激、「そねそば」という3人前のそばをふたりでぺろりとたいらげる。かたくそばそばしていて実にうまい。帰り道に鼠ヶ関でイカの一夜干し、脇川ソルト&カフェで笹川流れの塩を買って帰宅。雨には降られたが、充実した半日旅だった。今は子供のいない雷小学校。バス停。1日4本バスが来る。どしゃぶりにはならず助かった。熊の皮。赤カブ。集落の中の渓流。
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