岩船大祭〜遠藤ミチロウ

10/19(水)。岩船祭りの本祭。岩船まで歩いて行くとどのくらいかかるか知りたくて、岩船まで歩いてみることにする。クリームご店主mieさんがこのヒマ人企画に賛同してくれ、夕方出発して田んぼ道をのんびり歩く。うっすら日が落ちてくるころ、岩船上町フレッシュかとう(通称まっつぐ屋)着。家からだと約70分で岩船に着くことがわかった。岩船祭りは、9台ある勇壮なおしゃぎりが花形なのはもちろんだが、実はあちらこちらのお宅をお邪魔してまわるのが一番の醍醐味(とわたしは勝手に思っている)。今回は都合4軒のお宅にお邪魔して、ごちそうとお酒を本当にたくさんいただいた。毎回感じることだが、岩船の人たちのおもてなし精神はものすごい。岩船では、1年の家計を13ヶ月分に割り振って、その1ヶ月分を祭りにあてるらしい。それだけにどこのお宅でもまさに歓待してくれ、祭りに対する熱い思いがひしひしと伝わってくる。しげさん、横田さん、伴田さん、タッキーくんのご親戚の方々、本当にありがとうございました。そしてお疲れさまでした。10/21(金)。昨年10月に続いて2回目の遠藤ミチロウ楽屋ライブ。1年ぶりに会うミチロウさんは、相変わらずスマートでクールな好漢だった。昨年同様わざわざ東京からのおみやげもいただいて感激。今回は新潟、村上、長岡、柏崎という4日連続での新潟ツアーで、前日の新潟でほとんど寝れなかったとのことでややお疲れの様子。1年ぶりの村上ということで、前回と今回とでは、世の中の大きな変化をはさんでのライブとなる。戦前と戦後のような、災前と災後。福島の原発事故を日本人が自ら自分自身に落とした「原爆」と呼び、3.11を「戦争が始まった日」と言うミチロウさんの故郷は福島二本松。8月15日、ミチロウさんは福島で「プロジェクトFukushima!」という大きな音楽祭を開き、「爆心地」福島を盛り上げた。ライブのMCで原発や放射能のことにふれるその口調は、何だかとても悲しげだった。しかしながら、演奏は大迫力の爆裂ものであった。弦を何本も切りながらも、スターリン時代の曲からソロ、カバー曲まで2時間半ぶっ通しで激しく弾き叫んだ。三上寛の名曲「夢は夜ひらく」に驚きと感激。演奏もさることながら、話もたいへんおもしろいミチロウさん。今回はミチロウさんと浅川マキの意外な関係を聞くことができた。浅川マキは、実はスターリンの大ファンだったらしい。共演の機会を持てずに浅川マキがなくなってしまったことが、ミチロウさんの心残りだと言う。そんな夢のような共演が実現していたら、どれほど震えが来たかわからない。ミチロウさんの歌う浅川マキの歌というのも、ぜひ聴いてみたい。来年の秋が、また楽しみ。

楽屋 GAKUYA

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