柏崎〜清津峡〜十日町

9/28(水)。午前、柏崎の街を歩く。駅から商店街を歩いて行くと、20分ほどで海に着く。たどり着いた中央海岸は、南に柏崎港、北に刈羽原発をのぞむ、広々とした海岸だった。黒砂なので、村上の海とはだいぶ雰囲気がちがう。しばらくぼーっとすわりこみ、とてもいやされた。柏崎の街なかは少しさびれた感じもあったが、おいしそうな飲食店も多くあり、もう少しゆっくり回ってみたいと思った。昼飯に柏崎郊外のそば屋「叶屋(かのうや)」。つるつるしたそばでうまかったが、そばはやはりぼそぼそしていた方がわたしの好み。アンニャの車で旧中里村、現十日町市の清津峡温泉をめざす。おくればせながら結婚10周年を祝って、久しぶりに温泉でも行こうということで、水曜日の楽屋を休ませてもらい、清津峡のかなり奥にある「清津館」まで足をのばした。「日本の秘湯を守る会」の会員宿で、温泉、食事、接客、ともにすばらしかった。何と言っても景観がすごい。この清津峡は日本三大渓谷に数えられているとのことで、宿の目の前を流れる清津川とそのまわりの山々の美しさは、山紫水明ということばがふさわしい、まさに絶景以外の何ものでもない。秋のもみじの季節が一番のおすすめらしいが、また改めて機会を作って出かけてみたい。9/29(木)。中里地区から車で15分ほど北上して、十日町市内を散策。子どものころ新潟県の20の市名をあげる遊びをしていてよく忘れてしまうのが十日町だったくらい、わたしにとって印象のうすい市であった十日町だが、想像以上に都会で活気があり、おどろいた。駅は小じんまりとしているものの、商店街がにぎやかで、街には地元FM局の放送も流れている。飲み屋街は発見できなかったが、きっと夜もおもしろいのだろうと思う。商店街から少し入ったところにある「田麦そば」で昼飯。十日町と言えばふのりをつなぎに使ったつるつるしたそばが定番だが、ここのそばはただつるつるしているだけではなく、何と言うか、ずしっとしたそばで、これが十日町のうまいそばなのだなと思った。天ぷらもそばのからあげも傑作。たえられずに頼んだ地酒「天神囃子(てんじんばやし)」がベストマッチ。どこにでもありそうな素朴な食堂だが、量も多く、サービスもよく、日常的に食べていると思われるサラリーマンやお年寄りたちがうらやましかった。商店街で見つけた喫茶店「ほんやら洞」で休憩。「ほんやら洞」と言えば、京都のカウンターカルチャーを象徴するような老舗の喫茶店をまず思い出すが、十日町ではかまくらのことを「ほんやら洞」と言うらしく、ご店主が京都で喫茶店のほんやら洞を見つけておもしろく思い、喫茶店をはじめる際に京都のほんやら洞にも了解をもらい命名したらしい。京都のほんやら洞とは様子がちがい、地元の年配女性たちがつどう、のんびりほんわかした空間だった。コーヒーしか飲まなかったが、酒もあり手作りのそうざいも売っているので、またの機会にちょっと飲んでみたい。アンニャに完全に運転をまかせて、高速道路で村上にもどる。思ったほど時間がかからず、高速を使えば上越地方もかなり近いのだなと実感した。柏崎中央海岸。7kmほど北に刈羽原発。
柏崎でおいしいと評判の「そばよし」。次回は入ってみたい。
柏崎駅前から海へ向かい商店街。
清津峡渓谷。
十日町の商店街「なじょだの通り」。「なじょだの」は新潟弁の「なじらね」と同義で、「(調子は)どうですか?」と言う意味らしい。
駅はそれほど大きくなく、何となく以前の村上駅に少し似ている。
ぜひまた行きたい「田麦そば」。

楽屋 GAKUYA

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