しんやくん
6/24(金)。おととしの岩船大祭でおしゃぎりから落ちて奇跡的に一命をとりとめた、高校時代の同級生しんやくんが、久しぶりに楽屋に来てくれた。大祭での事故からおよそ半月後にようやく意識を取りもどし、それからつらいリハビリを乗り超えて、全治5ヶ月と言われた体を3ヶ月で治して、見事に職場復帰を果たしたしんやくん。ずっと来れなくてごめんねとわびられたが、何をおっしゃる、よくぞこんなに元気に復活してくれたと、再会をよろこんで久しぶりに語りあい、とてもうれしい夜になった。結局しんやくんは最後のお客さんとなり、ふたりで釣りの話などを熱く語り合って、1時半ころタクシーで帰って行った。6/25(土)。朝10時ころ友人からのメール。しんやくんがなくなったと言う。意味がわからなかった。友人に電話をかけてどういうことか問いただしたが、要するに、死んだのだと言う。とても不思議な気持ちになった。しんやくんが死んだ。数時間前まで、あんなに元気に笑っていたしんやくんが、もういない。「信じられない」とは、まさにこういうことだ。信じることができないというより、理解ができない。悲しくもないし、涙も出ない。6月25日は、くしくも尚人くんが1年前に亡くなった日でもある。朝起きて、1年前の今日のことを思い出していた矢先の、しんやくんの訃報。尚人くんとしんやくんのことが頭の中で入り乱れる。今までに何回か人の死に接したが、今回のしんやくんの死ではじめて、人の命はこんなにあっけなく、こんな簡単になくなってしまうものなのかと、つくづく思った。土曜の朝、たまたま目を覚ましたわたしと、たまたま目を覚まさなかったしんやくん。そういうことで片づけたくなってしまうくらい、生と死は紙一重なのかとも思う。
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