能代〜岩館

11/6(火)。
今年最後の歩き旅に出かける。前回歩いた能代からさらに北上すべく、夕方、能代入り。駅前の酒場「千両」に入る。ホッピーがあるので頼んでみると、「三冷」で出てきてうれしくなる。フリスビーのような鉄板で炒めるホルモンやさくら刺で、数杯飲む。カウンターでひとりほったらかされるのもありがたく、実に居心地がいい。地元の人気店のようで、サラリーマンや若者が飲み語らっていた。サラリーマンの会話がほとんど理解できず、カルチャーショックを受ける。
11/7(水)。
能代〜岩館の歩き旅。うっすら日の差し始めた6時に歩き始める。一級河川、米代川(よねしろがわ)が美しい。
五所川原と能代を結ぶ鉄路、五能線沿いを歩く。
かわいらしい北能代駅。
しばらくは国道101号線を歩かざるを得ず、今ひとつおもしろくない状況が続く。ただ、歩道はちゃんとあるので、歩きやすい。
能代市から八峰町へ入り、9時ころ、ようやく101号線をはずれる。八森地区の閑静な住宅街をしばらく歩いていると、山本酒造が現れる。「白瀑(しらたき)」「純米吟醸山本」という看板。前夜の千両で若者が「山本」という酒を飲んでいたのを思い出し、ここがその酒蔵かと少し感慨深い。
海沿いの道に出て、八森の海岸を歩く。まっ黒い砂浜というのを初めて見た。天気が良く、実に気持ちいい。
一度また101号線に出て、きれいに色づいた山を眺めながら歩く。少し歩いてまた海側の脇道にそれることができてほっとする。このあたりが白神山地の入り口らしいが、どのへんが白神山地なのかわからず。
11時半ころ、腹をすかして海岸線を歩いていると、「いしづか」という食堂が現れる。おやじさんに勧められるまま、「いいかげん丼」を注文。新鮮な刺身が大量にのっていてうまかった。1050円は安い。
八森漁港、岩館漁港で、釣りの様子をながめる。岩館漁港では多くの人がイワシ釣りをしていた。見ていると、15〜20cmほどの美味しそうなイワシがよく釣れていた。八森のシンボルであるハタハタが、冬になると港で釣れるという。秋田の冬は厳しそうだが、ハタハタ釣りというのもやってみたい。
13時40分、秋田県側最後の駅、岩館駅でゴール。歩行距離:30km。所要時間:7時間40分。
電車でひと駅もどり、あきた白神駅の目の前にある「ハタハタ館」の温泉で汗を流す。さらに秋田までもどり、友人と合流して、おでん屋「さけ富」。トマトやきりたんぽのおでんなどをつつきながら、「山本」を飲む。うまい酒だった。
4月に山形県南端の鼠ヶ関から歩き始めて、鶴岡、酒田、吹浦、象潟、羽後本荘、岩城みなと、秋田、八郎潟、能代、岩館と、山形秋田を縦断した年だった。来年ようやく青森入りの予定。

楽屋 GAKUYA

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