HOCHONO HOUSE

3/26(火)。
夜、万代シネウィンドにて、「バスキア、10代最後のとき」を観る。70年代末から80年代にかけてニューヨークで活躍したアーチスト、ジャン=ミシェル・バスキアがどんな人物だったのか、彼と関わった人たちによって語られるドキュメンタリー。パンフレットには、「没後30年の今、ダ・ヴィンチ、ピカソに続いてアート史を飾るバスキア」とあるが、恥ずかしながらまったく聞いたことのないアーチストだった。1960年生まれのバスキアは、27歳の若さで亡くなってしまう。けっこう破天荒だったようだが、風貌はどこかあどけなく、優しい雰囲気のある男前。生きていれば今年59歳。さらに大成した彼の作品を観てみたかった。
映画後、ややおそい時間に、古町「赤たぬき」〜「UFO」というハシゴ酒。赤たぬきは、新潟市内にいくつか店舗を構えるグループの系列の大衆酒場だが、安くてうまい、使い勝手の良い新潟の良店。そら豆や煮込みをつまみながら、ホッピーを飲む。少し酔ってUFOへ。久しぶりのUFOで飲むラム酒がうまい。マスターに「幾何学模様」という日本のバンドを教えてもらう。プログレのような感じもする、何やら不思議な音楽。帰りしなに聴かせてもらったXTCの「ネオン・シャッフル」があまりにかっこよくて、まいった
3/27(水)。
午前、シネウィンドにて韓国映画「金子文子と朴烈(かねこふみことパクヨル)」を観る。関東大震災が起きた大正の混乱期に、日本人の朝鮮人に対する抑圧にあらがい続けた金子文子と朴烈というアナキスト夫婦の、史実に基づいた劇映画。バスキア同様、この2人のこともわたしはいっさい知らなかった。過激なアナキズムにはとうてい賛同しかねるが、この夫婦の信念と愛情は、うらやましさを感じるくらい強烈だ。この映画はあくまでこの夫婦のみに焦点をあてているが、同時期に日本に殺されている大杉栄などとの関係がどうだったのか、とても気になる。
夜、細野晴臣の新作「HOCHONO HOUSE」が届く。細野晴臣デビュー50周年を記念して、さまざまな催しや作品が企画されているが、その一環のリメイク・アルバム。1973年のソロデビューアルバム「HOSONO HOUSE」の曲々を、歌はもちろん、全楽器を細野晴臣自身が担当して録音しなおしたという。すごい。ずっと探している「HOSONO HOUSE」を仕入れる前に、リメイク盤の「HOCHONO HOUSE」を買うというのも、かなり気が引けたが、「いつまでもあると思うな 親と金とレコード」という金言にのっとって、予約注文した。さっそく聴いてみると、何とも気持ちのいい音。これは何としてもオリジナル盤の「HOSONO HOUSE」も手に入れねばならない。

楽屋 GAKUYA

お酒とコーヒーと音楽の店【楽屋】です。 ホームページの引越しをしました。 新しいアドレスは以下の通りです。 よろしくお願いいたします。 https://ekimae-gakuya.jimdofree.com